机に置くだけでモバイル機器を充電!
インテル・コクヨファニチャーとワイヤレス充電コンセプトを試作

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2012/09/27

株式会社村田製作所

代表取締役社長 村田 恒夫

要旨

株式会社村田製作所は、モバイル機器のワイヤレス充電が可能なコンセプトモデルを、インテル株式会社 (以下、インテル) 、コクヨファニチャー株式会社 (以下、コクヨファニチャー) と協働で試作しました。本コンセプトモデルは、当社が開発した電界結合方式*ワイヤレス充電システムをコクヨファニチャー製のテーブルと各種モバイル機器に搭載することで、机に置くだけでワイヤレス充電を行うことができます。本システムにより、バッテリーの残量やACアダプタの携帯を気にせず、モバイル機器を活用することができ、新しい働き方、環境を提案するものです。

なお、当試作品は、2012年10月2日〜10月6日に千葉県幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2012の当社ブースにて展示およびデモンストレーションを行う予定です。

協働試作したオフィス用デスクのレイアウトイメージ (コクヨファニチャー株式会社提供) 協働試作したオフィス用デスクのレイアウトイメージ (コクヨファニチャー株式会社提供)

協働試作したオフィス用デスクのレイアウトイメージ (コクヨファニチャー株式会社提供)

背景・詳細

昨今、モバイル機器の薄型化や軽量化、持ち運び利用が増加し、ACアダプタを携帯せず、より容易なワイヤレス充電へのニーズが増えています。しかし、ノートブックPCをはじめとするモバイル機器へ十分な充電をするためには20Wを超える高い電力伝送が必要なため、発熱の問題やモジュールの小型化が困難という理由で技術的ハードルが高く、これまで実現できませんでした。そこで当社は、電極部分の発熱がない電界結合方式を採用し、独自の回路設計技術によりモジュールを小型化することで、モバイル機器用薄型ワイヤレス充電システムの協働試作に成功しました。

なお、ワイヤレス充電時の電力伝送効率は、70〜80%と非常に高い水準です。また、電力伝送のインターフェースである電極部は0.1mmと非常に薄いため、モバイル機器の厚みをそのままに抑え、受電機能を搭載することができました。また、テーブルに組み込む上で最適な充電台構造をコクヨファニチャーと協働で開発した結果、デザイン性を損なわずにワイヤレス電力伝送が可能なテーブルが完成しました。

電界結合方式ワイヤレス電力伝送モジュールの概要

特徴

  • 25Wのワイヤレス電力伝送が可能
  • 高効率 (70〜80%) での電力伝送が可能
  • 97 x 11 x 4.6mmと小型の受電モジュールを実現することでモバイル機器内への組込みが可能
  • 電極の厚みはわずか0.1mm程度で、モバイル機器の厚みを変更することなくワイヤレス給電機能を付与。そのため高いデザイン性を確保することが可能
  • 充電台をテーブル内に組込み、かつ高い位置自由度を確保して高い利便性を実現

用途

ノートブックPCをはじめとするモバイル機器、その他周辺機器 (マウス、スマートフォンなど) への充電

電気的性能

伝送電力: 25W
伝送効率: 総合効率で70〜80%

特許関係

電界結合方式に関する特許を60件出願中、うち5件登録済み

用語説明

* 電界結合方式: 送電側と受電側に電極を設置し、電極間に発生する電界を利用してエネルギーを伝送する方法。電極間には容量が発生するため、容量結合方式とも呼ばれている

※ Intel、インテル、Intel ロゴは、米国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。
※ その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp