2017/07/20
株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫
要旨
公益財団法人 村田学術振興財団[理事長 村田 恒夫(株式会社村田製作所 代表取締役会長兼社長)]は、このたび2017年度の研究助成金の交付対象者を決定し、7月21日に研究助成金の贈呈式を執り行います。
概要
当財団は、村田製作所の設立40周年を機に設立され、自然科学、特にエレクトロニクスを中心とするものや人文・社会科学の研究に対する助成等を通じて、わが国の学術および文化の発展に寄与することを目的としており、今回で33回目の助成・援助の贈呈となります。
助成内容は「研究助成」「学術研究会(学会)助成」「研究者海外派遣援助」の3プログラムに分かれており、今年度の助成は総額2億9000万円、件数は280件となります。また、本年度から海外現地の研究者への研究助成を開始し、総額1000万円、2大学 各10件の助成を行ないます。
当財団は、安定した高額助成を継続しており、助成金の累計総額は今年度で30億円を超え、多くの学術および文化の発展に寄与してまいりました。特に若い方々の萌芽的研究への助成に力を入れております。
今年度の研究助成内訳
プログラム |
分野 |
2017年
助成件数
|
2017年
助成金額
(千円)
|
昨年
助成件数
|
昨年
助成金額
(千円)
|
研究助成
|
自然科学系
|
108 |
200,000 |
94 |
176,000 |
人文社会科学系
|
33 |
40,000 |
25 |
38,000 |
合計 |
141 |
240,000 |
119 |
214,000 |
学術研究会(学会)助成
|
自然科学系
|
31 |
21,000
|
32 |
21,000
|
人文社会科学系
|
7 |
3,000
|
6 |
3,000
|
合計 |
38 |
24,000
|
38 |
24,000
|
研究者海外派遣援助
|
自然科学系
|
79 |
19,000
|
76 |
15,840 |
人文社会科学系
|
22 |
7,000
|
22 |
5,700
|
合計 |
101 |
26,000
|
98 |
21,540 |
総合計 |
280 |
290,000
|
255 |
259,540 |
主な受賞者(敬称略)
申請者 |
所属機関
|
役職
|
研究課題
|
田邉 洋一 |
東北大学 大学院 理学研究科 |
助教
|
3次元トポロジカル絶縁体
を用いた低散逸高オンオフ
スイッチングデバイスの開発
|
舘林 潤 |
大阪大学 大学院
工学研究科マテリアル
生産科学専攻 |
講師
|
希土類添加化合物半導体ナノ
ワイヤの結晶成長に関する研究
|
井手口 拓郎 |
東京大学 大学院
理学系研究科物理学専攻 |
講師
|
超高速マルチモーダル分光顕微鏡
の開発
|
楊井 伸浩 |
九州大学 大学院
工学研究院応用化学部門 |
准教授
|
シングレット・フィッションを
示すナノ空間材料の創出
|
田辺 賢士 |
名古屋大学 大学院 理学研究科 |
助教
|
次世代モバイル機器への実装に
向けたナノスケールインダクタ開発
への挑戦
|
上野 藍 |
名古屋大学
工学研究科 |
助教
|
光触媒による毛細管現象を用いた
マイクロポンプの駆動機構解明と
マイクロ熱輸送デバイスへの応用
|
難波 愼一 |
広島大学 大学院 工学研究科 |
教授
|
Plasma windowを用いた革新的
真空インターフェースの開発と
先端プロセス技術への展開
|
西原 禎文 |
広島大学 大学院 理学研究科 |
准教授
|
単分子誘電体を用いた超高密度
不揮発性誘電体メモリの創出
|
倉科 佑太 |
慶應義塾大学
理工学研究科 |
博士後期課程
|
ランジュバン型振動子による
音響放射圧を用いた細胞シート
の生成手法の開発
|
太田 裕貴 |
横浜国立大学 大学院
工学研究院 |
特任教員
(准教授)
|
抗原抗体反応を利用した生体
埋め込み型フレキシブルバイオ
センサの開発
|
金武 真智子 |
ユトレヒト大学
国際法・EU法学科 |
助教授
|
安全保障輸出管理制度の概念的
転換:サイバー監視技術の輸出
規制に関する国際的動向を中心として
|
塩崎(久志本)
裕子 |
マレーシア国際
イスラーム大学
言語マネージメント学部 |
Assistant
Professor
|
日本におけるムスリムへの「対応」と
共生の多様な可能性:旅行・留学・
就業におけるイスラームの宗教的規範
をめぐる相互交渉過程に関する事例研究
|
政所 大輔 |
神戸大学 大学院 法学研究科 |
助教
|
「保護する責任」規範の伝播に関する
実証研究
|
贈呈式会場
会場:ホテルグランヴィア京都(源氏の間)
時間:15:00-19:00
※式典当日の取材対応について
当日の取材についての事前のご連絡は不要です。会場まで直接お越しください。
取材いただける時間帯は、15:00-15:40となります。
公益財団法人 村田学術振興財団 概要
所在地: |
京都府長岡京市東神足1丁目10番1号 |
設立年月日: |
1985年2月5日 |
代表者: |
理事長 村田 恒夫(株式会社村田製作所 代表取締役会長兼社長) |
ウェブサイト: |
|
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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