Actapio運営の米国データセンターにOCP対応パワーシェルフを初導入

2017/10/13

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫 

要旨

株式会社村田製作所は、ヤフー株式会社(以下、ヤフー)100%子会社の米国法人であるActapio, Inc.(旧YJ America, Inc以下、Actapio)*1 が運営する米国のデータセンターに、OCP*2 対応のパワーシェルフ(データセンター向けのAC-DCコンバータ)を導入しました。なお、OCP認定ソリューションプロバイダーである伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の米国法人であるITOCHU Techno-solutions America, Inc.(以下、CTC America)の協力のもと、当製品の導入を実現しています。


概要

ヤフーでは2015年以降、米国Actapioが運用する米国ワシントン州のデータセンターにおいて、保有地域の安価な電気代を活かしたサーバ運用費の削減を図っており、同データセンターのビッグデータ基盤にOCPを採用し、運用効率の向上を実現してきました。この度、更なる効率化を追求した取り組みの一環として、当社パワーシェルフを導入いただきました。
パワーシェルフは、データセンターに設置されるサーバーラックに実装して使用する集中電源製品で、当社製品はリチウムイオンバッテリー及びATS*3 の搭載が可能であり、また、EIA19”ラック*4 /OCPオープンラックどちらにも対応できるフレキシブルな仕様となっています。さらに本製品のリモートマネージメントユニット(RMU)はActapio, CTC Americaとの共同検証を通して使用者の意見を開発に反映しており、データセンター事業者にとって使用しやすいシステムとなっております。
当社は、OCPに準拠した高効率で信頼性の高いパワーシェルフを提供することで、データセンター事業者の運用コスト低減に貢献していきます。

 

製品概要

当社では、Simple-FunctionalタイプとMulti-Functionalタイプの2種類のパワーシェルフを製品化しておりますが、今回導入されたのはMulti-Functionalタイプです。
対応ラック  EIA19"ラック、OCPオープンラック 
対応オープンラック
V1 、 V2対応
入力電圧*5

3相AC:
Δ結線(Line to Line) 200-264Vac または
Y結線(Line to Neutral) 200-264Vac

最大出力*6
(DC電圧12.3V)

15kW(N+1台冗長)、
(最大6台3kW搭載可能/1シェルフ当たり)
AC出力
IEC60320 C13アウトレット3口x2系統装備
Shelfの高さ
2.5RU*7
拡張性
ATS、多目的バッテリーモジュールを搭載可能
RMU部
SNMP、Telnet対応
PSU部

効率:      Titaniumクラス (96.2% at 50% load)
電力密度: 30.4W/in3
最大出力: 3kW (DC12.3V)
製品高さ: 40mm (1RU以下)


用語説明

*1:米国の有望なスタートアップ企業や米国インターネットサービスの日本向け事業の展開を支援することなどを目的に2014年に設立。2017年9月に社名をYJ America, IncからActapio, Incへ変更。
*2: Open Compute Projectの略。米国Facebook社が自社サービスで使用しているデータセンターやサーバなどのハードウェア仕様をオープン化するために2011年に開始したプロジェクト。全世界で150社以上が加盟し、OCP仕様のサーバ、ストレージ、スイッチ、ラックなどの開発が進められている。
*3: ATS(Automatic Transfer Switch):自動無瞬断系統切替装置
*4: EIA(米国電子工業会)規格に準拠した19インチのサーバーラック。
*5:電源単体の仕様ではなく、入力仕様に応じてパワーシェルフ内の結線を変更します。
*6:入力仕様により変動します。
*7:1RU(ラックユニット)は、44.5mm。


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp