車載向け150℃対応3216サイズの電源用チップフェライトビーズを商品化

2017/09/19

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫

要旨
株式会社村田製作所は、車載パワートレイン・セーフティ用に使用温度150℃保証の3216サイズ(3.2×1.6mm)の電源用チップフェライトビーズ BLM31KN_BHシリーズを商品化しました。本商品は、主に高温保証が求められる自動車のエンジンルームやLEDヘッドライトなどに搭載される回路の電源ラインノイズ対策部品として車載市場へ拡販を進めており、すでに量産を開始しています。

補足
近年、自動車市場では、ハイブリッドや電気自動車をはじめ、様々な機能の電動化の進展により、伝導ノイズや輻射ノイズの増加にともなうノイズ対策の必要性が高まっています。一例として、パワートレインの電動化では、モータ制御回路(ブラシ付きの場合)、もしくはインバータ回路(ブラシレスの場合)でモータ回路の搭載数が増加しており、大電流対応のノイズ対策部品が必要になります。さらに、自動車の燃費向上に直結する軽量化のために、エンジン系、安全系の電子制御ユニット(以下ECU)は、高温となるエンジンルーム内への配置(機電一体化設計)が進み、ECU内で使用するノイズ対策部品も高温保証が求められています。
当社は、内部電極および外部電極の設計仕様の工夫によって、電源ラインに適した大電流(120ohm/4A at 125℃)に対応し、かつ150℃環境で使用可能な製品を3216サイズで実現し、今後はこれらの電源ラインのノイズ対策設計に貢献していきます。

特徴
  • AEC-Q200*1に対応
  • -55℃~150℃で使用可能(定格電流のディレーティング*2有り)
  • 小型サイズ(3.2x1.6mm)で、最大4Aの大電流に対応
  • 最大1000ohm(at 100MHz)のインピーダンスでノイズ対策に効果的

製品サイト

BLM31KN_BHシリーズ
シリーズラインアップはこちらをご覧ください。


用語説明

*1 AEC-Q200: Automotive Electronics Councilが策定した、車載電装部品に求められる信頼性試験規格

*2 定格電流のディレーティング
150℃保証品は、125℃および150℃雰囲気温度の定格電流を定め、150℃環境下のスペックと信頼性を保証

ディレーティングイメージ図



ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp