放射エミッションの対策として使用する「DLW5BTM142SQ2」は、5mm×5mm (t=0.235mm/max) と小型・低背ながら、図6に示すように30MHzのコモンモードインピーダンスが530Ω、100MHzのコモンモードインピーダンスが1650Ωと、放射エミッションの対策が必要な周波数帯において非常に優れたノイズ除去性能を実現しています。
無線通信の受信感度抑圧の対策として推奨する「DLW5BTM251SQ2」も同様に、5mm×5mm (t=0.235mm/max) と小型・低背ながら、5Aと高い定格電流を実現し、かつ、図6に示すように200MHzのコモンモードインピーダンスが400Ω、1000MHzのコモンモードインピーダンスが200Ωと、受信感度抑圧の対策が必要な全ての周波数帯で高いノイズ除去性能を実現しています。また、XコンおよびYコンとして使用する「LLL185R71H222MA01」は、LW逆転コンデンサと呼ばれる低ESLタイプのコンデンサで、0.8mm×1.6mm (t=0.5mm) と小型・低背ながら、図7に示すように200MHzのインピーダンスが0.30Ω、1000MHzのインピーダンスが0.55Ωと、高周波数まで低インピーダンス特性を維持しており、受信感度抑圧の対策が必要な全ての周波数帯で高いノイズ除去性能を実現しています。
このように、除去したいノイズの種類や、周波数に適したノイズ対策部品を使用することで、ワイヤレス給電のノイズ問題を解決することができます。