特集 We’ re not alone

We’ re not alone みんなつながる。 もっとつながる、もっと快適に。 IoT社会に向けてムラタができること。

一つひとつのデバイスがネットワークでつながっていく、新しいソリューションの時代が始まりました。
IoT (Internet of Things) とは、Stand-aloneからみんながつながっていく共有の世界。
それぞれの役割がシナジーを生み出す世界。
どんなことが起きるのかワクワクします。

つながりを拡大、イノベーションを加速! (PDF: 4.1MB)

もう、そこにあるソリューション
知らないうちに、つながっている未来

私の体調が、いつの間にか病院に記録されている。自動車が、お互いの位置やスピードを把握して事故を未然に防ぐ。家や工場のランニングコストがなぜか下がって、足りないものはすぐに補充される。そう、すべて、知らないうちに。センサと通信であらゆるものがつながっている、新しい未来。もう、すぐそこに来ています。

For Healthcare

ICT (Information and Communication Technology) 技術の発展、生活環境の変化や高齢化による生活習慣病患者の増加、医療費の高騰などの社会環境の変化により、ヘルスケア・医療分野の機器やサービスはその姿を変えてきています。ムラタは、Bluetooth®Smartモジュールなどの無線通信モジュールによるネットワーク接続での日々の健康管理のしやすさの向上に貢献し、遠隔地医療・在宅医療をサポートします。

For Healthcare

For Automotive

ハンズフリー通話や音楽/動画ストリーミング、車外サービスへのリンクを実現するInfotainment系BT/Wi-Fi®モジュールや、車と車、車とインフラをつなぎ、車のさらなる安心・安全を実現するSafety系V2Xモジュールなど、ムラタの車載用コネクティビティモジュールは車の「つながる」世界をサポートします。

For Automotive

For Home Electronics

近年、エネルギー利用の効率化を図る取り組みが進められる中、スマートメーターを活用した電力使用量の遠隔自動検針、需要者側の電力使用量の見える化、HEMS (Home Energy Management System) との連携による電力網の信頼性向上などが期待されています。また、これにともなってスマートメーターとHEMS機器を接続する通信へのニーズも高まっています。ムラタは国際無線通信規格「Wi-SUN®」に準拠した920MHz帯無線通信モジュールを商品化し、スマートメーターによるエネルギー利用の効率化に貢献します。

For Home Electronics

For Industry

プラントでは、温度、圧力、レベル (液位) 、ガス濃度、振動などの測定にさまざまなフィールド機器が使用されています。生産性向上や安全に対する意識の高まりから、プラントでより多くのデータを収集したいというニーズは高まっており、配線が困難な場所にも設置でき、有線システムに比べ敷設コストを削減できる無線フィールド機器の需要が増加しています。ムラタは測定データを規格で定められたプロトコルに変換する無線通信モジュールおよび無線通信モジュールのドライバソフトウェアを提供します。

For Industry

IoTで実現した新しい医療現場のすがた

狙いは、“気づかれないこと”
快適環境への、建築とエレクトロニクスの挑戦

IoTで実現した新しい医療現場のすがた

照明の強さや色温度はつねに変化しているが、その場にいるとまったく気がつかない。一方、写真に撮って比べると、窓からの太陽光が変化しているにもかかわらず、室内の光量や色温度が一定になるよう調整されていることがわかる。

太陽光と同じ照明環境を実現

九州・久留米市にある社会医療法人雪の聖母会 聖マリア病院は、昭和28年に設立された、地域の患者さんの熱い支持を受ける名門病院。平成26年9月には、入院リハビリを中心とする分院として、聖マリアヘルスケアセンターが開院しました。このセンターでは、患者さんの一日も早い機能回復・社会復帰のために、医療設備だけでなく、アメニティやデザイン面でもさまざまな配慮がなされています。その一つが、4階食堂に導入された「スマートホスピタルライティングシステム」です。食堂はリハビリでの利用のほか、ほとんどの患者さんが一日三度の食事を行うため、滞在時間が長くなっています。しかし、食堂は北東に面していることから日中の十分な採光が確保できないので、LED照明による照明制御システムを導入。320個の白色LEDと同じく320個のオレンジLEDを組み合わせ、照度を100%~30%の間でコントロール、色温度も250段階で調整しています。

前列左より [聖マリアヘルスケアセンター] 事務長・井福武志さま、看護 部長・中ノ森美知子さま、病棟 看護師長・橋本美紀さま 後列左より [戸田建設株式会社] 森 一絋さま、荒木 英次さま

前列左より
[聖マリアヘルスケアセンター] 事務長: 井福武志さま、看護部長: 中ノ森美知子さま、病棟看護師長: 橋本美紀さま
後列左より
[戸田建設株式会社] 森 一絋さま、荒木 英次さま

意識されないソリューション

全体の設計・施工は戸田建設株式会社、無線通信による制御システムはムラタが担当しました。サーカディアンリズム (約24時間の周期をもつ生体リズム) に合わせたプログラミングで、睡眠と覚醒、ホルモン分泌や体温変化などが良好に保たれることが期待されます。患者さんにアンケートをとると、おおむね「よい」~「どちらでもない」という回答。劇的な効果は現れていない印象ですが、実はそれこそがこの照明制御システムの狙いで、利用者が意識することなく室内環境がコントロールされていて、結果としてストレスフリーな状態になっていることが理想なのです。センサと無線通信が実現する「つながる技術」は、医療の分野でも新しいソリューションを生み出しています。

聖マリアヘルスケアセンター

〒830-0047 福岡県久留米市津福本町448-5

聖マリアヘルスケアセンター