人の耳で聞く事が出来る音の周波数 (可聴周波数帯域) は、一般的に20Hz～20KHzと言われています (1KHz=1,000Hz) 。その中でも2KHz～4KHz付近の音を最も効率よく聞き取る事が出来る為に、警報やアラームに用いられる発音部品はこの周波数範囲を使用しています。
圧電ブザーは圧電セラミックス自体の変形を利用して、人に聞き取れる音を発生させる電子部品です。

圧電ブザーは家電や自動車、警報機等の音を出す電子機器の部品として使用されています。

例: 電子レンジ、シートベルト警告、火災警報器、防犯ブザー 等

超音波センサとは、圧電効果を利用して超音波を発生させたり、また超音波を受信して電気信号に変化させるセンサです。

※超音波とは人の耳に聞こえない高い周波数 (20kHz以上) の音波のことです。

ショックセンサ（加速度センサ）は、圧電セラミックスの圧電効果を応用して、加速度（衝撃）を検出して電気信号に変換する電子部品です。

村田製作所が独自の圧電技術により実現した「Picoleaf」は、高感度の押圧検知が可能なフレキシブルで薄型のセンサです。
省スペースでの実装が可能で、従来センサと比較して薄型化、組立性・耐久性の向上などを実現することが可能です。
また、「Picoleaf」に使われている圧電フィルムは、植物から抽出したデンプンを原料としており、カーボンニュートラルに貢献した素材です。

CO2センサは2波長（測定用、リファレンス用）NDIR*1方式を利用してCO2濃度を測定します。

*1 NDIR：Non-Dispersive Infrared（非分散型赤外吸収）
気体固有の赤外線吸収波長帯の光量変化を測定することで、気体の濃度を測定する方式。

農業向けではグリーンハウスや植物工場内に設置して二酸化炭素濃度をモニタリングし、光合成に必要な二酸化炭素を供給すると、植物の収量アップに貢献します。
BEMS*2向けではビル空調用ダクト内にCO2センサを設置し、二酸化炭素濃度をモニタリングすることで必要なときにのみ換気を行い、ビル全体の省エネに貢献します。

*2 BEMS：Building Energy Management System
空調、電気、給排水、防災・防犯等の設備をコンピュータで総合的に管理するシステム。
室内環境の向上や省エネの推進などに貢献する。

人の心臓が規則正しく鼓動を打つように、IC (集積回路) も規則正しい信号の波 (クロック信号) が無いと動作しません。このクロック信号を作るための製品が発振子と呼ばれる電子部品です。ハクイ村田では、KHz帯の発振子と電子機器の小型薄型化に対応する面実装タイプのMHz帯の発振子を生産しています。

セラミック発振子は携帯電話、自動車、家電製品などの電子機器に使用され、ICを動作させるのに必要不可欠な電子部品です。

例: エアコン、TV、電子炊飯器等の自動コントロール製品 等

セラミックフィルタは電子機器の中で必要な電気信号と不要な電気信号をより分ける働きをしています。テレビやラジオでチャンネルを選択するとその局の放送だけが映ったり・聞こえるのは、このフィルタの機能を利用しているのです。

※フィルタとは、一般的に不必要なものを取り除き、必要なものだけを通過 (抜き取る) させるものの総称です。
例: たばこのフィルタやエアコンのフィルタ

セラミックフィルタは、テレビやAM/FMラジオ、自動車のキーレスエントリーなどに使用されています。