氷見村田製作所では、圧電セラミックスを用いたセラミックフィルタとセラミック発振子と呼ばれる電子部品を生産し、日本国内のみならず世界中のお客様に提供しています。 圧電セラミックスは陶磁器に似た焼き物ですが、その成分は、チタン酸ジルコン酸鉛あるいはチタン酸鉛からできており、電圧を加えると変形し、また、変形すると電圧が発生するという特性を持っています。 当社では、この圧電特性を活かしたフィルタや発振子を生産し、様々な電子機器に搭載され、人々の生活の中で広く利用されています。
セラミックフィルタは、電子機器の中で必要な電気信号と不要な電気信号を選り分ける働きをしています。 テレビやラジオでチャンネルを選択すると聞きたい局の放送だけが聞こえるのは、このフィルタの機能を利用しているのです。
セラミックフィルタは、テレビやFMラジオ、自動車のキーレスエントリーなどに使用されています。
人の心臓が規則正しく鼓動を打つように、IC (集積回路) も規則正しい電気信号の波 (クロック信号) が無いと動作しません。 このクロック信号を作るための製品が発振子と呼ばれる電子部品です。 当社では、電子機器の小型化や薄型化への対応として、面実装タイプのチップ部品を生産しています。 さらに、セラミックパッケージで圧電セラミックスをサンドイッチした構造を採用することにより高い信頼性を提供しています。
セラミック発振子は、携帯電話やHDD (ハードディスクドライブ) などの電子機器に使用され、ICを動作させるために必要不可欠な電子部品です。