コンデンサについて

コンデンサはどこにある?

無線通信機器

無線通信機器

携帯電話といえばコンデンサ、とまで
言えるほど、膨大な数が使われています。

ふだん、人はあまりセラミックコンデンサの存在など気にかけません。しかし、実は私たちはおびただしい数のセラミックコンデンサに囲まれて生活しているのです。
現代人の必需品となった携帯電話を例にとれば、1台あたり約300個のセラミックコンデンサが使われているのです。その主流は、積層チップセラミックコンデンサです。ノイズ対策として直流成分を阻止するカップリング用や、電源の安定や回路の保護を目的とするバックアップ用に主として使われますが、年々その使用量は増加します。その背景には、携帯電話の小型化と高機能化があります。近年の携帯電話は、カラー画面でインターネット接続は当たり前で、カメラ機能も一般のデジタルカメラと遜色ない高機能化が進展しています。動画もTV電話も当たり前の機能となりました。しかしながら、高機能化で搭載する電子部品数は増加しますが、小型化の進展でスペースは縮小されてきています。手のひらサイズのケータイが、かつてのデスクトップパソコン以上の機能を持つ時代。小型で大容量、高機能の積層チップセラミックコンデンサが必要とされているのです。
<何気なく使っているその携帯電話にも、出雲村田製作所の技術が入っています。あなたと出雲村田製作所は意外と身近な関係なのです。

コンピュータ機器

コンピュータ機器

1台平均ざっと650個。
パソコンはコンデンサの塊です。

セラミックコンデンサは、電極を形成した薄いセラミックシートを何百層も積み重ねた構造となっており、電圧をかけると、その電圧に応じて電荷を蓄えます。また、直流電流をカットして交流電流だけを通すという特性を持ち、電子回路上でさまざまな機能を発揮します。たとえば、電源回路ではノイズを除いてきれいな電気をつくります。同調回路では、たくさんの信号の中から必要な信号だけを選り分けます。バイパス回路では、フィルタ回路の一つとして不必要な信号をわき道に逃がします。発振回路では、回路の中で安定した電気の振動をおこし、必要な信号を創り出します・・・等々です。

こうした特性を利用して、実にさまざまな電子機器に利用されているのが、セラミックコンデンサです。あなたの使っている、そのゲーム機も携帯音楽プレイヤーも、またマイカーにも、想像以上にセラミックコンデンサは使われているのです。

なかでも、筆頭格はコンピュータ機器で、その出荷量からいえばパソコンです。そのほか、プリンタやスキャナ、あるいはモデム等の周辺機器にも数多くのセラミックコンデンサが使われています。

家庭用電気機器

家庭用電気機器

冷蔵庫にテレビにエアコン、掃除機、
洗濯機。
あなたの周りにはコンデンサがあります。

液晶テレビやプラズマテレビなどの新製品の登場で、中高圧タイプのセラミックコンデンサの需要も大幅な増加が見込める中、テレビはこれからも、セラミックコンデンサにとってかけがえのない市場となるのは間違いありません。そのほか、冷蔵庫にエアコン、掃除機、洗濯機、AV機器、あるいはマイカーなど、家庭の内外はセラミックコンデンサがいたるところにあります。標準的な一家庭で使われているセラミックコンデンサの数は5,000個以上にも上るといわれるほど、膨大な数になります。暮らしの便利の歴史は、約70年の歴史を数えるセラミックコンデンサの進化と軸を一にすると言っても過言ではありません。

家庭用電気機器

主な電子機器

市場 セット
AV機器 映像用 PDP、液晶TV、ムービー、DVDレコーダー/プレーヤー、デジタルカメラ、STB (セット・トップ・ボックス) など
音声用 デジタルオーディオプレーヤー、ステレオ、カーオーディオなど
通信機器 携帯電話、コードレス電話、FAX、交換機など
コンピュータ関連機器 PC、HDD、CD-ROMドライブ、ディスプレイ、プリンタ、スキャナー、DVD-ROM/RAMドライブなど
OA機器 セラミックをベースとした電子部品 (積層コンデンサ、ノイズ対策製品) の製造
その他産業用機器 PPC (コピー機) 、電卓、自動販売機など
家庭用電気機器 電子レンジ、電子ジャー、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など
カーエレクトロニクス カーナビ、ABS、エアバック、キーレスエントリー、ITS、ECUなど
その他 時計、カメラ、家庭用ゲーム機、ラジコン、防犯用設備など

コンデンサのシェア

セラミックコンデンサのシェア世界一

神話の国のグローバルスタンダード

出雲といえば神々の国です。陰暦の10月の神無月が、この地では「神在月」となるくらい、神々と縁が深い地域なのです。わが出雲村田製作所が本拠地を置く斐川町も、古代出雲王国の中心地の一つとして、数多くの神話にたびたび記述される神話のふるさとです。なにしろ、前述の神在月、全国から集まった神々が最後にそれぞれ帰っていくのが斐川町内にある万九千神社からなのです。

その神話の国が、1983年の出雲村田製作所の登場で一躍世界のエレクトロニクス業界から熱い注目を浴びる存在になります。その秘密は、最小サイズではわずかコンマ数ミリ角の製品まで商品化されているセラミックコンデンサなる電子部品です。

セラミックコンデンサは、エレクトロニクス製品に搭載される電子部品の中でも最も使用頻度の高いもので、需要が伸びている携帯電話やパソコンなどはいうまでもなく、AV機器や家電、自動車にいたるまで搭載されていないものはないといわれるほどの重要部品です。

出雲村田製作所が属する村田製作所グループは、電子機器の中枢となる最先端電子部品・電子デバイスを世界市場へ送り出している企業グループで、このセラミックコンデンサももちろん中核部品の1つ。全世界に事業拠点を展開する村田製作所グループ48社の中で、このコンデンサの、そして現在の市場で主流を占める積層チップセラミックコンデンサ生産のマザー・ファクトリーとして位置づけられているのが出雲村田製作所なのです。わが国はもちろん、世界ナンバーワンのセラミックコンデンサの開発・生産拠点、出雲村田製作所。神話の国出雲から世界へ向けて発信される、最先端の技術物語がここにはあります。


セラミックコンデンサ   セラミックコンデンサ

コンデンサの未来

コンデンサの未来は出雲村田製作所が拓く

出雲村田製作所で生み出される製品は、国内はもとより全世界のエレクトロニクスメーカーへ向けて供給されています。今日、全世界で生産されるセラミックコンデンサの数は年間数兆個ともいわれますが、そのうち他社の追随を許さない圧倒的なシェアを占めるのが村田製作所グループで、そしてその50%が出雲村田製作所で生産されています。

村田製作所グループは『新しい電子機器は新しい電子部品から』という企業理念のもとに、エレクトロニクスの世界を「独創性」の知力で切り拓いてきた先進の企業グループ。出雲村田製作所もその伝統と情熱を受け継ぎ、エレクトロニクスの分野に独自の技術基礎を築いてきました。

そのキーテクノロジーが積層チップコンデンサで、世界のセラミックコンデンサで、世界のセラミックコンデンサ技術をリードできるあらゆる機能がここに集約されているのです。そのセラミックコンデンサの技術は、現在3つの方向へと進化しつつあります。一つは超小型。大容量化で、二つ目が高周波対応、そして三つ目が高電圧・大電流・大電力容量対応です。中でも、小型・大容量化は、セラミックコンデンサの可能性を大きく拡大するものとして、出雲村田製作所も意欲的に取り組んでいる技術開発テーマの一つです。

たとえば、小型化はモバイル機器をはじめとする電子機器の一層の小型・高機能化に寄与し、大容量化はフィルムコンデンサやタンタルコンデンサなど他のコンデンサの代替商品として、自動車市場などの新たな市場開拓を可能にする。こうした新しいセラミックコンデンサ技術への対応の向こうに、出雲村田製作所の未来も見えてきます。セラミックコンデンサの次代を拓く、その宿命を負っているのが出雲村田製作所なのです。


セラミックコンデンサ   セラミックコンデンサ