製品紹介

ある種の結晶体は圧力を加えると電気エネルギーを発生し、逆に電気エネルギーを加えると伸び縮みする性質をもっています。
その特性を利用して

  • 規則正しく振動する「セラミック発振子」
  • 素早く緻密な動作「圧電アクチュエータ」
  • 衝撃をとらえる「ショックセンサ」

の3つを主力製品として設計・開発・生産、私たちのごく身近なところで幅広く活躍しています。

圧電アクチュエータ

圧電セラミックスの微小な機械的振動、伸縮、屈曲特性を応用した、高精度の機構部品 (メカトロ部品) です。

圧電アクチュエータは、ステッピングモーターやボイスコイルモーターに代わる駆動源として、ハードディスクドライブ (HDD) のデータを読み書きする磁気ヘッドの位置補正などに使われています。高精度、高応答性、低消費電力といった長所があり、今後の用途、市場の拡大を目指しています。

用途

高容量化が進んでいるハードディスクドライブ (HDD) では、データを読み書きする磁気ヘッドの位置補正をより高精度に行うために利用され始めている。

今後の市場

高精度、高速応答、低消費電力、電磁ノイズレスなどの特長により、現在主流のステッピングモーターやボイスコイルモーターに代わる技術として注目されており、さまざまな用途への展開が期待されている。

開発の方向性

広範な用途、環境で使われるため、信頼性 (耐衝撃性、駆動耐久性など) を向上させる必要があり、材料面、製法面からの改良を行っている。また、圧電アクチュエータの微小な変位を、いかに効率良くかつシンプルな構造で、より大きな変位に変換できるかもポイントであり、地道な改善力に加えて自由な発想力も求められている。

メカニズム

一般的にアクチュエータとは、『動作させるもの』という意味の英語であり、入力されたエネルギーを物理的な運動へと変換する機構のことである。入力されるエネルギーは、電圧、油圧、エア圧などさまざまであるが、これらを動力源として機械的な仕事を行う。この中で圧電アクチュエータは、電圧を加えると伸縮する圧電セラミックの特徴を利用している。