マイクロ電池酸化銀電池

酸化銀電池(SR電池)は、正極に酸化銀、負極に亜鉛、電解液にアルカリ水溶液を使用した小型一次電池です。大容量と安定した電圧が特長であり、医療器具や精密機器など、幅広い用途で使用されています。ムラタの酸化銀電池は全て日本製で、環境に配慮した水銀使用率0%仕様です。

酸化銀電池

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セレクションガイド

標準タイプ
小型・薄型モデルから大容量モデルまで、12機種をラインアップ
大電流タイプ
大電流負荷が必要とされる医療機器などに最適
セレクションガイド
タイプ 標準 大電流
使用温度範囲 -10°C ~ 60°C -10°C ~ 60°C
最大パルス放電電流
*DOD 0%、100ms(23°C)で
1.2V以上を維持できる最大放電電流
40mA 120mA

特長

  • 小形、高エネルギー密度
    ムラタ独自の高精度材料配合技術により高エネルギー密度を実現しました。また耐酸化性高性能セパレータ採用により容量保存性を高めています。
  • 優れた放電安定性
    放電が進んでも安定した供給電圧が得られます。
  • 優れた耐漏液性
    ムラタ独自の特殊シール材処理及び封口技術により、優れた耐漏液性を実現しています。
  • EU電池指令・RoHS指令
    本電池はEU電池指令が規制している3物質(水銀、カドミウム、鉛)を含有しておらず、その基準を満たしております。
    本電池はRoHS指令の対象外です。

放電特性と温度/容量の関係

放電特性と温度/容量の関係

酸化銀電池の原理

正極(プラス極)作用物質には高容量酸化銀を用い負極(マイナス極)活物質には特殊処理を施した微細な亜鉛粉を用いています。また、電解液としてKOH(水酸化カリウム)が用いられており、常に安定した電圧を長期間供給することが出来ます。
電池の放電反応は

時計用酸化銀電池の原理

起電圧は約1.55Vを示し、電池電圧は放電末期まで安定でかつフラットな電圧特性を示し、放電中のインピーダンスが低いことが特色です。

断面構造図

断面構造図

酸化銀電池のお取り扱いに関するお願い

酸化銀電池の使用において、「機器が動かない」「動作時間が短い」「電圧が低い」などの問い合わせをいただきますが、それらのほとんどの原因は「外部ショート」であることが確認されています。
「外部ショート」は電池の誤った取り扱いや不注意によって生じますので、下記「注意事項」をご一読いただき、外部ショートに十分ご注意いただくようお願い申し上げます。

また、当社製酸化銀電池を他のお客様へ販売する場合におきましても、その販売先へ「注意事項」をご送付いただけますようお願い申し上げます。

参考資料(環境・輸送)

※英文と中文につきましては、各言語サイトよりダウンロードしてください。