通信性能の向上により、基地局においてもICの高性能化が進んでおり、それにともない必要となるコンデンサの総容量も増加し続けています。一方で、機器のサイズは維持もしくは小型化が求められるため、回路基板の高密度化が重要になってきています。
電子機器がますます高度な機能を持つようになると、より厳しいCPUなどの電源ラインの電圧制御が必要で、電源ラインの安定性を保つために、大きな容量が必要となります。この傾向は基地局においても顕著で、情報処理量の増大にともない、ICの高性能化が進んでおります。それにともない、高容量のコンデンサを複数並列接続しながら使用されていますが、一方で、Multiple-Output化(Txの増加)による搭載部品点数が増えていることから、デカップリング用コンデンサの占有面積はむしろ削減することが求められます。また、電解コンデンサは1個あたりで得られる静電容量が大きいという魅力はあるものの、基地局のような高温環境で長時間連続動作する環境では、信頼性面のリスクから好まれません。
村田製作所は、より小さい占有面積で大きい静電容量を確保できる、100uF超のコンデンサをラインアップしています。基地局は厳しい環境での使用となるため搭載される部品にも厳しい使用条件が課されますが、そのような温度環境下でもご使用いただける125°C保証品のラインアップも拡充しております。また、100uF超のコンデンサのみならず、48V電源ラインに広くお使いいただける定格電圧100Vのコンデンサでも、小型品でかつ高温対応可能なラインアップを拡充しており、省スペース・大容量と高温対応を同時に実現することにより、設計の自由度を高めることができます。