心臓ペースメーカーなどのインプラント医療機器は体内に埋め込むことが必須となるため、機器の小型化により人体への負荷を低減させること(低侵襲化)が課題となっており、近年、小型化のニーズはますます高まっています。
そこで当社は、インプラント医療機器向けに小型・高容量かつ高信頼性を特長とした医療グレード積層セラミックコンデンサを開発、商品化しました。
これによりインプラント医療機器における高密度設計を可能とし、機器のさらなる小型化に貢献します。
インプラント医療機器向けのGCH/GCRシリーズは、民生機器用MLCCと比較して初期故障率が低くなるようスクリーニングが実施されています。又、寿命に到達する時間も長くなるように設計されています。耐湿負荷試験、熱衝撃サイクル等、民生機器用MLCCと高信頼性機器用MLCCでは仕様が大きく異なります。インプラント医療機器の回路は、ライフサポート回路、ノンライフサポート回路に分けることができますが、ムラタとしてはライフサポートにGCRシリーズ、ノンライフサポート回路にGCHを推奨し、以下のようなインプラント機器に対して推奨します。