セラミックコンデンサ(キャパシタ)インプラント医療機器向けコンデンサ

ムラタのコンデンサはスマートフォンやLED照明など身近な家電製品から、次代を担うハイブリット車や電気自動車および高信頼性がもとめられる宇宙機器に至るまで、社会のありとあらゆる製品を支えています。もちろん、医療機器においても例外ではありません。
ここでは、当社の強みや医療機器向け製品のコンセプト、代表的な医療機器向けコンデンサをご紹介します。

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医療機器向けコンデンサのコンセプト

民生機器と、医療機器(特にインプラント医療機器)や車載機器などの高信頼性機器では、そのコンセプトや信頼性の考え方が全く異なります。民生機器では、コストが一定重視される傾向があるのに対し、高信頼性機器では、信頼性にかなりの重きが置かれ、ゼロディフェクトが求められます。この他にも、使用環境や寿命、評価基準も大きく異なります。

医療機器向けコンデンサ

医療機器向けコンデンサの製品紹介

ムラタのコンデンサは医療機器に対して特徴的な製品を多くそろえています。医療機器には様々なものがありますが、ここでは「インプラント型医療機器」「ポータブル&ウェアラブル型医療機器」に対して、代表的かつ特徴的なコンデンサ製品をご紹介します。

インプラント型医療機器

脳深部神経刺激装置、胃刺激装置、人工内耳、下垂足、心臓除細動器、ペースメーカー、インシュリンポンプ

医療機器向けコンデンサ

ポータブル&ウェアラブル型医療機器

超音波エコー、心電図、血液ガス分析装置

医療機器向けコンデンサ

インプラント型医療機器(GCH/GCRシリーズ)

心臓ペースメーカーなどのインプラント医療機器は体内に埋め込むことが必須となるため、機器の小型化により人体への負荷を低減させること(低侵襲化)が課題となっており、近年、小型化のニーズはますます高まっています。
そこで当社は、インプラント医療機器向けに小型・高容量かつ高信頼性を特長とした医療グレード積層セラミックコンデンサを開発、商品化しました。
これによりインプラント医療機器における高密度設計を可能とし、機器のさらなる小型化に貢献します。

インプラント医療機器向けのGCH/GCRシリーズは、民生機器用MLCCと比較して初期故障率が低くなるようスクリーニングが実施されています。又、寿命に到達する時間も長くなるように設計されています。耐湿負荷試験、熱衝撃サイクル等、民生機器用MLCCと高信頼性機器用MLCCでは仕様が大きく異なります。インプラント医療機器の回路は、ライフサポート回路、ノンライフサポート回路に分けることができますが、ムラタとしてはライフサポートにGCRシリーズ、ノンライフサポート回路にGCHを推奨し、以下のようなインプラント機器に対して推奨します。

インプラント型医療機器向けコンデンサ「GCH/GCRシリーズ」
医療機器向け コンデンサ

GCH使用回路例のご紹介

GCHシリーズは、インプラント医療機器の更なる小型化に貢献できるよう、小型、高容量のラインナップ拡充を進めてまいります。

Solution for Pace Maker

左右にスワイプ可能です 横持ちでご覧ください
C1 Energy storage for Battery C2 decoupling for CPU C3 Energy storage for stimulation
Operating
voltage
1.8-3.6V 0.9-1.2V 10~20V
Rated
voltage
6.3V~10V 6.3V~10V 16V or 25V
Capacitance 1~2.2uF 10~47uF 2.2~10uF
Example
Recommendation
GCH188R70J225KE01#
(0603/6.3V/2.2uF)
GCH188C71A225KE01#
(0603/10V/2.2uF)
GCH188R60J106ME11#
(0603/6.3V/10uF)
GCH188R61A106ME11#
(0603/10V/10uF)
GCH31CR71C106KE01#
(1206/16V/10uF)
GCH188R61C475KE11#
(0603/16V/4.7uF)

ムラタコンデンサの強み

開発力

ムラタの目指す小型大容量化では、誘電体層の薄層技術が重要なポイントです。 セラミック粉体の粒の大きさや形状を高い精度で制御することと、高密度かつ均質に分布させる加工技術を確立しています。
より薄く、より小さく、より正確に。ムラタは最先端のコンデンサを創り続けていきます。

医療機器向けコンデンサ