水晶フィルタ用語説明

水晶フィルタの特性用語

特性
用語 意味 単位
Pole数 素子数 pole
挿入損失 水晶フィルタを挿入したことによる、減衰量 dB
使用温度範囲 水晶フィルタが規定公差内の周波数、及びフィルタ特性を保持して機能する温度範囲
リップル 通過帯域幅の規定値内で極小値がある場合、その極小値と最大値
また、リップルが多数ある場合には、その最大値
dB
通過帯域幅 相対減衰量が規定値と同等かそれ以下であることを保証する値での周波数の間隔 kHz
減衰帯域幅 相対減衰量が規定値と同等かそれ以上であることを保証する値での周波数の間隔 kHz
減衰量 個別規格で規定する帯域での相対減衰量が規定値と同等かそれ以上であることを保証する値 dB
保証減衰量 減衰帯域で保証する相対減衰量 dB
終端インピーダンス フィルタ側から見た電源インピーダンス又は負荷インピーダンスで一般的に抵抗分と浮遊容量を含んだ並列容量分で表される Ω

相互変調

妨害波を含んだ入力信号が非線形システムへと入力されたとき、入力信号に含まれる周波数の線形結合によって生成される周波数成分(相互変調積)が出力信号に含まれることになります。

3次の相互変調成分の1つである2𝑓1-𝑓2が通過帯域内に生じることが懸念され、通信品質の著しい低下につながるため、十分な対策が必要となります。

相互変調

一般的なマッチング回路の種類・特徴

RCマッチング

最も単純で一般的な試験回路です。
抵抗成分によって入力レベルが減衰されるため、受信感度の低下に結びついてしまいます。
低いインピーダンスであればAMPでカバーできます。

LC/CLマッチング

コイルの種類によって特徴が異なります。
巻線タイプは、Q値は良好ですが、部品単価が積層タイプに比べ高価です。
積層タイプは、Q値の低下とIMの劣化を招きます。

トランスマッチング

非常に細かな調整が可能な回路です。
ねじコアによるフィルタ波形の改善が可能である一方、調整工数は掛かってしまいます。
またトランスが部品として大きいためセットの小型化要求には不利です。

水晶フィルタの対応可能範囲

水晶フィルタの対応可能範囲