積層セラミックコンデンサをご使用頂く際に前処理は必須ではありません。
積層セラミックコンデンサの中でも高誘電率系に分類されるコンデンサ(B/X5R特性やR/X7R特性)につきましては、その静電容量が時間経過と共に低下する性質(経時変化)を持っております。
室温で長時間放置された状態でその静電容量を測定しますと、公称容量よりも低い値を示すことがありますが、その経時変化によって低下した静電容量は、はんだ付け等の熱処理によって回復します。
よって、積層セラミックコンデンサの試験性能の中には、試験前または試験後の測定を行う際に熱処理を規定している項目もあります。