残留インダクタンス値は、ショートチップのもつインダクタンス値になります。
この残留インダクタンス値の定義方法には、過去から2通り存在しており、1つは、残留インダクタンス値を0nHと仮定する方法です。この定義上での測定結果は、ショートチップと測定チップの相対値が測定値になります。
もう1つは、ショートチップにある値を定義する方法です。
この定義における測定結果は、測定チップの絶対値と見なすことができます。弊社は過去からこの考えに基づき商品開発を行ってきています。
この残留インダクタンス値の考え方は、メーカや製品シリーズによって異なっており、測定の際には、製品カタログや仕様書内容を確認する必要があります。
また、測定の際には、この残留インダクタンス値を測定器に入力する必要があり、正しく入力がされない場合に所望のインダクタンス値を取得できない場合があります。