他励振タイプの圧電サウンダ・圧電振動板は、製品の両端子間に交流電圧を印加することで鳴動します。
標準的な駆動回路例としては、 (1) トランジスタ回路を用いる場合と、 (2) マイコンから直接駆動する2種類の方法があります。
(1) トランジスタ回路を用いる場合
トランジスタ回路を用いる場合の圧電サウンダ・圧電振動板 (他励振タイプ) の駆動回路例
Vに印加する電圧値を大きくするほど、圧電発音部品の音圧も大きくなりますので、マイコンの駆動電圧より高い電源 (電圧) が確保できる場合に広く用いられています。
尚、図の回路構成部品について、下記の通り補足します。
- 図中のRpは圧電発音部品に蓄えられた電荷を放電するために必要ですので、必ず使用してください。(参考: 680Ω~1kΩ程度が適切です。)
一方、Rsはボリューム調整として、必要に応じてお使いください。
- 圧電発音部品の逆起電圧からのICの保護はトランジスタがバッファとなりますが、トランジスタ自体の保護には、必要に応じて、圧電発音部品・Rpと並列に、ツェナーダイオードを使用することもご検討ください。
- トランジスタの代わりに、FETを用いても構いません。
(2) マイコンから直接駆動する場合
マイコンから直接駆動する場合の圧電サウンダ・圧電振動板 (他励振タイプ) の駆動回路例
圧電発音部品はインピーダンスが高く、電圧駆動タイプのため、ICからの直接駆動が可能ですが、安定鳴動およびIC保護のため、IC出力端と製品の間に直列に抵抗を挿入してご使用下さい。
尚、図の回路構成部品について、下記の通り補足します。
- 圧電発音部品の逆起電圧からのICの保護のため、必要に応じて、圧電発音部品と並列に、ツェナーダイオードを使用することもご検討ください。
- 圧電発音部品に長時間直流電圧が印加されないような回路設計をお願いします。
- IC出力ピンの許容電流値を超えないように適切な抵抗を選んでください。
(参考:470~1kΩ程度が適切です。)