コンデンサ

売上高: 4,498億円
前年度比: 21.7%増

主な製品
積層セラミックコンデンサ/導電性高分子アルミ電解コンデンサ/トリマコンデンサ/電気二重層キャパシタ/単層マイクロチップコンデンサ/バリアブルキャパシタ/シリコンキャパシタ/自動車用高耐熱フィルムコンデンサなど

チップ積層
セラミックコンデンサ

営業成績

2017年度は、主力の積層セラミックコンデンサについて、通信機器向けがスマートフォンの新モデル向けに新製品が大きく増加したほか、カーエレクトロニクス向けが自動車の電装化の進展で大きく増加するなど、幅広い用途において需要が拡大し、大幅に増加しました。その結果、コンデンサの売上高は、4,498億円(前年度比21.7%増)と大幅な増加となりました。

売上高 (単位: 億円)

コンデンサ事業における取り組み

ムラタでは、急速に拡大するコンデンサ需要に対応するため、製品ポートフォリオの見直しとともに、MLCCの適正価格への見直しを進めています。また、ムラタは、同業他社に先駆け新商品の開発を進め、高い品質を維持しつつ、グローバルな生産体制の拡大を図っています。
コンデンサ事業の領域を広げるために、フィルムコンデンサやシリコンコンデンサなどの非セラミックの製品も加え、自動車やヘルスケア・メディカル市場に対しても、高信頼性で使用環境に適した新たな提案を進めていきます。


民生用チップ積層セラミックコンデンサ

チップ積層セラミックコンデンサ(以下MLCC)は、酸化チタンやチタン酸バリウムなどのセラミック誘電体と内部電極を多数積み重ねた後に、基板と電気的・機械的に結合させる外部電極を付けた電子部品の1つであり、無極性で、耐電圧・絶縁抵抗が高く、周波特性・耐熱性・高寿命・高信頼性に優れています。
MLCCは、一時的に電気を蓄えたり放出したり、信号に含まれるノイズの吸収や一定の周波数の信号を取り出すほか、直流をカットし交流だけを通すなど、モバイル機器や家電製品をはじめ、IT機器やネットワーク・インフラ機器で採用されています。また、オートモーティブ関連や医療や宇宙機器など、高信頼性が求められる用途でも使われています。なかで、スマートフォン1台あたりには、ハイエンドモデルで600~1,000個、ローエンドモデルやミドルレンジでも300~600個と多くのMLCCが搭載されています。
民生用MLCCは、特に小型化への市場ニーズに応えるためにさまざまな商品開発がなされ、高い競争力のあるコンデンサの1つとなりました。近年では、主サイズが1005M(1.0X0.5mm)から0603M(0.6X0.3mm)へ移るとともに、ウェアラブル機器や小型モジュールでは2014年に商品化した最小サイズ0201M(0.25X0.125mm)の採用検討が広がりつつあります。ムラタでは、部品の小型化や高密度実装対応への市場ニーズはますます高まると考えられることから、今後も、セラミック材料の微粉化や積層技術を高め、新しい商品設計やより活用しやすいソリューション提案をし続けます。
あらゆる市場でMLCCの需要は急速に伸びています。ムラタは、同業他社では材料や技術的に生産が困難な小型大容量品を中心に事業を拡大していきます。

車載用チップ積層セラミックコンデンサ

車載用MLCCは、民生用MLCCと比較して、基本的な材料や設計、工程は同じであるものの、より高い信頼性、より長い製品寿命を達成するために、製品の材料選定や設計基準、製品の性能、工程管理など、民生品よりもより厳しい基準を設定しています。
ハイブリッド車や電気自動車の普及のみならず、エアバッグ、ABS等のセイフティ用途において、MLCCの採用が広がるとともに、そのセットの生産台数が急増しています。加えて、多くのお客様で採用部品の小型化が進んでおり、現在の主サイズは1608M(1.6X0.8mm)から1005M(1.0X0.5mm)へ移りつつあります。また、従来は125℃での耐性を保障していましたが、150℃での温度サイクル試験や高温高湿負荷試験の要求を満たすとともに、静電気やサージ試験(ISO7637-2)に対しても、車載用途特有の要求を満たす製品が増えています。さらに近年では、より高温で使用できる製品が求められています。
こうした厳しい市場要求に応えるために、より信頼性の高い材料の開発を進め、製品設計にマージンを持たせ、製造工程において厳しい検査基準を設け、高信頼性で使用環境に適した製品を実現しています。2017年にはMLCCを樹脂で覆ったリードタイプであるものの、200℃対応の製品を商品化することに成功し、各社で採用の検討が進んでいます。また、撥水加工を施した製品、MLCCに金属端子接合させた製品など、使用環境に応じたMLCCも商品化されています。
ムラタは、車載用MLCCも、部品の小型化や高信頼性、高性能に向けて、セラミック材料の開発や加工技術、検査技術を高め、社会に新たな価値を創出し続けます。
さらに、車載市場では、ムラタの信頼性の高い部品の安定供給が強く望まれており、マーケットリーダーとしてその期待に応えるべく、国内外工場で最大限の設備投資を進めています。信用され続ける企業として、お客様の商品や供給ニーズを把握し、製品とともに安心、安全をお届けします。

ムラタのコンデンサ領域