要旨
村田電子貿易 (天津) 有限公司は2012年10月、北京分公司にEMI*1ノイズ測定設備を導入し、EMIノイズの分析・対策サポートを開始しました。
背景
当社では、中国におけるお客様への迅速な技術サービスの提供を目指し、2007年に村田 (中国) 投資有限公司内にデザイン&エンジニアリングセンターを設立しました。特にEMC*2技術サポートにおいては、2008年に上海および深圳にEMIノイズ測定設備を設置し、2010年には当社では海外初となる電波暗室棟「ムラタEMCセンター」を上海に設立しました。
これらの設備は中華圏の多くのお客様にご利用いただいており、設計の初期段階からEMC対策を行うことによって、ノイズ対策に要する時間の短縮化や、コスト減といった効果が得られると好評をいただいております。こうしたなか、北京周辺のお客様へのサポート体制を強化するため、村田電子貿易 (天津) 有限公司の北京分公司内にシールドルームおよび測定装置を設置しました。
当社は独自で培ってきた技術をもとに、EMC問題解決のサポートを通して、当社のEMI対策部品を拡売してまいります。
EMC対策ソリューションの概要
近傍磁界分布測定器*3による回路基板上のEMIノイズ分析結果と、当社のEMIノイズ対策ノウハウを活用して、当社の最新のEMC対策部品を用いたソリューションをご提案いたします。
設備概要
シールドルーム 1室、近傍磁界分布測定装置
用語説明
*1 |
EMI: |
Electro Magnetic Interferenceの略。電磁妨害 |
*2 |
EMC: |
Electro Magnetic Compatibilityの略。電磁波による障害を受けない特性を持っていること |
*3 |
近傍磁界分布測定器: |
基板上の分布するノイズを測定し、視覚化するシステム |