「スマートホスピタルライティングシステム」を埼玉県立がんセンターに設置! -照明制御用Gatewayによる無線通信で、シーンに対応した照明制御を実現-

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2013/07/24

株式会社村田製作所

代表取締役社長 村田 恒夫

要旨

株式会社村田製作所は、戸田建設株式会社、ウシオライティング株式会社とともに、次世代病院向けの照明システム「スマートホスピタルライティングシステム」を、「埼玉県立がんセンター新病院 (埼玉県北足立郡伊奈町) 」に設置しました。2013年2月に3社が「スマートホスピタルライティングシステム」の実証実験を開始して以来、実用化されるのは今回が初めてです。なお、このシステムは7月13日より稼働しています。

「スマートホスピタルライティングシステム」は、無線通信技術を活用した次世代病院向けの照明制御システムで、電池レス無線スイッチ*1や照明制御用Gatewayを用いて手軽にサーカディアン・リズム*2照明を実現できます。今回、千葉工業大学工学部建築都市環境学科の望月悦子教授が現地での光環境を検証し、日照条件が異なる各エリアに適した照明環境を設定しています。

照明制御の詳細について

「スマートホスピタルライティングシステム」では、無線技術を活用して照明を制御しています。その要となる照明制御用Gatewayには、ZigBee®*3、EnOcean®*4、Wi-Fiの3つの無線通信モジュールが搭載されています。ZigBee®は照明制御に、EnOcean®は電池レス無線スイッチからの信号受信に使用します。また、Wi-Fi経由で照明制御用Gatewayに内蔵されているウェブサーバにアクセスすることで、専用ソフトウェアをインストールすることなく調光・調色の設定やスケジュールの登録を行うことができます。具体的には、一日を5つの時間帯に分割し、個別に照明シーンを設定することができます。また、一年を四季に分割し、季節ごとに照明シーンを設定することも可能です。

埼玉県立がんセンター新病院に設置されたスマートホスピタルライティングシステム

写真: 埼玉県立がんセンター新病院に設置されたスマートホスピタルライティングシステム

また、照明シーンの制御を行うことで省エネ効果も期待され、制御を行わないLED照明と比較して最大30%のエネルギー削減が見込まれています。

なお、無線通信に対応した照明器具開発にあたり、ZigBee®モジュールと直結できる当社製LED照明用電源が採用されています。照明制御用Gatewayは、2013年中に量産を開始する予定です。

今後の予定

無線を活用することで通信制御線が不要になるため、レイアウト変更に簡単に対応できます。この特性をいかし、新築物件だけでなく、改修工事案件への展開を図ります。また、照明制御システムとしての汎用性を高め、オフィスや商業施設でも導入いただけるよう開発を進めてまいります。

用語説明

*1 電池レス無線スイッチ: スイッチを押す圧力を電力に変換し、無線で信号を送ることができるスイッチ。
*2 サーカディアン・リズム: 概日リズムを指し生物の約24時間周期で変動する生理現象のこと。人間の体内時計では睡眠から覚醒などホルモン分泌や体温変化のコントロールを行う。
*3 ZigBee®: 無線通信規格の一つ。低消費電力であり、複雑なネットワーク構築に適している。
*4 EnOcean®: 独EnOcean社が開発した無線通信方式。エネルギーハーベスティングで動作可能という特徴を持つ。

※ ZigBee®は、ZigBee Allianceの登録商標です。
※ EnOcean®は、EnOcean Allianceの登録商標です。

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ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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