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「CEATEC AWARD 2018」グランプリ受賞 人と人、人とモノの関係性を見える化する『センシングデータプラットフォーム「NAONA」』

2018/10/15

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫   

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株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田恒夫)が開発を進める『センシングデータプラットフォーム「NAONA」』は、「CEATEC JAPAN 2018」において、「CEATEC AWARD 2018」インダストリ/マーケット部門 グランプリを受賞しました。

「CEATEC AWARD 2018 審査委員会」による選評は次のとおりです。
・関係性情報を⽣成するデータのセンシングには、空間⾃体にマイクセンサやカメラセンサを設置し、⼈やモノを含めた「空間」を用いている。従来、こうした実験で用いるウエアラブル機器を⾝につけたり、備品にRFIDタグをつけるといった作業負担や被験者への負荷がない。
・単なるセンシング技術に留まらず、エンドユーザーに「この関係性を改善したい」という本質的な欲求に働きかけ、データを活⽤することで関係性を改善する⾏動を促すソリューションを提案するといった新たな市場の創出が期待できる点を評価した。
・マイク、カメラ、温度センサ等、様々なセンサがNAONAに繋がることで、さまざまな「関係性情報」を可視化していくことで、新たな社会インフラとなる可能性を有している。
・AIやロボットの発展の中で、人間にしかできなかった関係性の認知を技術で行う重要性を喚起するものだ。

 

『センシングデータプラットフォーム「NAONA」』

雰囲気、人同士の親密度や共感度、人のモノへの注目度といった、人が感覚的に認知している「関係性情報*」などをセンシングし、データ提供することを目的としたセンシングデータプラットフォームです。人が集まる空間をセンサやマイクなどによってセンシングすることで、場の雰囲気や盛り上がり、人間同士の親密度など、これまで目に見えなかった情報を可視化・判別することを可能としています。例えば、職場のコミュニケーションを可視化・解析することで、従業員にとって働きやすい職場環境の実現に貢献できると考えています。
また、昨今はIT技術の目覚ましい進歩により、AIやロボットが人間と共存する世の中が現実のものになりつつあります。村田製作所は、「NAONA」によりこれまで感覚的に認知していたさまざまな「関係性情報」を定量化することで、AIやロボットが人間を深く理解し、より人間らしいコミュニケーションで繋がり合うテクノロジー社会の実現を目指しています。

「CEATEC AWARD 2018」インダストリ/マーケット部門について

「CEATEC AWARD 2018」は、「CEATEC JAPAN 2018」に展示される技術・製品・サービス等の中から、出展者が事前に応募した出展品・案件について、「CEATEC JAPAN2018 審査委員会」が学術的・技術的観点、市場性や将来性等の視点から、イノベーション性が高く優れていると評価できるものを審査・選考し、表彰するものです。
「インダストリ/マーケット部門」は、CPS/IoTの進展、さらにはSociety5.0(超スマート社会)の実現に向け、モビリティ/ロジスティクス、スマートファクトリー、スマートワークエネルギー/スマートライフ、フィットネス、ヘルスケア、エンターテインメントの各分野とその市場において、イノベーションに資すると評価される技術、製品、サービス、ソフトウェア、アプリケーション等の出展品・案件を対象とした「CEATEC AWARD 2018」の部門賞です。
(詳細:http://www.ceatec.com/ja/outline/outline04.html

* 関係性情報は村田製作所が定義する人と人や人とモノの間に存在する情報のことです。それぞれの具体的例は次の通りです。
人と人との関係性…親密度など
人とモノの関係性…モノへの愛着、注目度など


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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