期間
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2019年2月より |
実験場所
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村田製作所 採用面接
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実験対象
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村田製作所の採用面接の面接官(従業員)と応募者
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センシング対象
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採用面接での会話から抽出されるコミュニケーション情報(発言の量・長さ・テンポ*3・感情)*4
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目的*2
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・面接官と応募者のコミュニケーションを可視化し、分析
・面接官のスキルの把握・向上
・両者の自己開示の促進を図り、採用面接の質を向上
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*2 応募者の資質などを判断するために用いるものではなく、あくまで当社面接官のスキル向上・面接の質向上を目的としています。
*3 テンポ:一人当たり1回発言する平均時間と定義しています。
*4 NAONAは端末側でエッジ処理を行い、会話内容を音声特徴量に変換した後に元データを廃棄しているため、サーバ上への個人情報の記録などは行っておりません。
1.実証実験の背景
昨今の採用現場は人材不足が深刻化しており、新卒・中途採用のいずれのケースにおいても、企業と応募者のミスマッチを防ぎ、人材獲得へ繋げることがこれまで以上に重要な課題となっています。採用面接は、企業は応募者の人柄やスキルを、応募者は企業の価値観や風土を知ることができる貴重なコミュニケーションの機会です。
今回、当社の「NAONA x Interview」を採用面接の場に導入することで、面接官と応募者の発言量やテンポ、感情などのコミュニケーション指標を可視化・解析します。各面接における面接官と応募者の自己開示の状況を把握し、当社の面接官教育の一層の充実を図ります。面接官のスキル向上を促進し、多数の応募者がより充実した納得度の高い面接を実現できるようにすることで、企業と応募者にとってより良いマッチング機会の創出に取り組んでいきます。
2.今後の展望
当社は、「NAONA」を活用して企業内での面談、会議の質向上など、働き方改革に向けた検証も行ってきました。これらに留まらず本実証実験における採用面接でのコミュニケーションの見える化など、今後もさまざまな人と人、モノとモノのセンシングに取り組み、より良い関係性の実現に取り組んでいきます。
関連情報
センシングデータプラットフォーム「NAONA」を使った実証実験については以下をご覧ください。