• 企業情報

屋内測位システム「OWLiQ™ tracking」が病院IoT化構想「Brilliant Hospital」に採用~製造現場の見える化ノウハウを活用し医療現場の生産性を向上~

2019/10/09

株式会社村田製作所
GEヘルスケア・ジャパン株式会社

NewsArticleTitle

株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田恒夫、以下「村田製作所」)は屋内測位システム「OWLiQ™ tracking」が、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長兼CEO:多田 荘一郎、以下「GEヘルスケア」)の病院IoT化構想「Brilliant Hospital」に採用されたことをお知らせします。両社は医療現場における医療設備の稼働状況の見える化など、業務効率化や生産性向上に向けた取り組みを協同で行っています。

 

GEヘルスケアが掲げる「Brilliant Hospital」構想の中には、資産(アセット)の有効活用を実現するアセット・パフォーマンス・マネジメントサービス(以下「APMサービス」)があります。このサービスを通じて、施設内にある医療機器などにビーコン発信機を取り付けて位置を「見える化」することで、機器の利用状況、頻繁に移動する機器の位置情報を円滑に把握できるようになり、適切な資産管理や作業の効率化と生産性の向上に貢献します。

2017年からスタートしたAPMサービスは、国内複数箇所の医療現場へ導入されています。公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院(所在地:岡山県倉敷市、院長:山形専)では、院内にある超音波診断装置等の医療機器の運用・購入プロセスの効率化を目指した部門横断型プロジェクトチームを立ち上げ、1年間で機器更新にともなう費用の約30%削減に成功しました。現在はさらなる効率化に向け、導入医療機器の約20%に相当する機器の運用方法・配置場所の適正化に取り組んでいます。このほか、社会医療法人誠光会草津総合病院(所在地:滋賀県草津市、院長:平野正満)では、病棟看護師の動きを把握し、業務効率の改善効果を定量的に評価することを目的に、本システムの活用を開始しました。

このほかにも、さまざまな技術領域における協同を通じて、本システムの継続活用に加え、製造現場・医療現場の共通の課題である屋内物流倉庫の在庫管理・人員状況の把握、リアルタイムでの動態可視化などの検討も行っています。今後も現場の課題やニーズに応え、医療現場の生産性向上に貢献するソリューションの開発・提供に取り組んでいきます。

 

「Brilliant Hospital」とは

超少子高齢化社会の進展にともない、医療現場を支える人材・モノへの負担が深刻化しています。限られたリソースで多様化する医療ニーズに対応するため、医療機関は業務効率化と医療の質向上の両立が求められています。この背景のもと、GEヘルスケアでは、医療機関内のビッグデータ分析と、GEグループ内で培われたリーダーシップのスキルやリーン・シックスシグマ*1などを融合させることで、病院運営のプロセス改善やリアルタイムな行動変容を可能とする未来型の病院「Brilliant Hospital」の構想実現に取り組んでいます。

 

*1 2002年にGEが導入。無駄の徹底的な排除を行い、業務効率化を図る「リーン生産方式」と統計分析や品質管理手法を組み合わせることで高品位なビジネスプロセスの確立を目指す「シックスシグマ」を融合させたマネジメント手法のこと。

 

「OWLiQ ™ tracking」とは

村田製作所が提供する屋内測位システム「OWLiQ ™ tracking」(以下「本システム」)は、省電力通信のBluetooth® Low Energyのビーコン発信機/受信機を用いた測位システムです。製造業の工場や倉庫には多数の人やモノが混在しており、どこに何があるか、作業員がどのように業務に携わっているかを把握することが難しいという課題がありました。本システムは村田製作所が有する製造現場、無線・通信の分野における深い知見を活かし、誰もが簡単に設置でき、使いやすいパッケージとして開発しています。医療現場でも製造現場と同様に、施設内にある医療機器などにビーコン発信機を取り付けて位置を「見える化」することで、機器の利用状況、頻繁に移動する機器の位置情報を円滑に把握し、適切な資産管理や作業の効率化、生産性の向上に貢献します。
本システムは医療現場への効果的な活用を進めるべくGEヘルスケアの自社工場に採用され、日々の改善活動における課題発見、改善の定量評価などにも活用されています。
詳細は「OWLiQ ™ tracking」を確認ください。
本システムはCEATEC2019(メディアコンベンションは2019年10月14日、会期:10月15日~18日)の村田製作所ブース(幕張メッセ HALL7 H021)に出展します。

 

村田製作所について


村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

 

GEヘルスケアについて

 

GEにおけるヘルスケア事業として190億ドルの売上を誇るGEヘルスケアは、医療画像からモニタリング、バイオ製品製造、また細胞・再生治療に至るまで幅広い技術を提供するヘルスケアプロバイダーです。インテリジェント機器やデータ分析、ソフトウェア、サービスを通じて、予防から診断、治療、経過観察・予後管理までをカバーする「プレシジョン・ヘルス」の実現を目指しています。100年以上にわたる医療業界における経験と全世界で5万人以上の社員を有するGEヘルスケアは、世界中の患者や医療従事者、研究者およびライフサイエンス関連企業に対し、より良いアウトカムを効率的にお届けしています。GEヘルスケア・ジャパン株式会社は、1982年にGEヘルスケアの中核拠点の1つとして設立されて以来、日本が直面する医療課題の解決に取り組んでいます。国内に研究・開発、製造から販売、サービス部門までを持ち、日本のお客様のニーズにお応えする、先端的な医療技術ならびに医療・研究機関向けの各種サービスをお届けしています。
日本における社員数は約2,000名、本社および60カ所の事業拠点があります(2018年4月1日現在)。ホームページアドレスはwww.gehealthcare.co.jp(ライフサイエンス統括本部:www.gelifesciences.co.jp

 

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

村田製作所トップページを見る

カテゴリや発表年別で見る

カテゴリ別


発表年別