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フィンランドでの新生産棟の竣工について

2020/01/29

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫 

株式会社村田製作所の開発・生産子会社であるMurata Electronics Oy(フィンランド)は、2018年8月より建設を進めていた生産棟が完成したことをお知らせします。今回の新生産棟の完成により、今後の成長が期待される自動運転をはじめとする車載分野、重機の傾き検知などの産業分野、バイタルサインの計測といったヘルスケア分野におけるセンサの中長期的な需要増加に対応できる体制を構築します。

Murata Electronics Oy, Managing Directorの早田 雄一郎は次のように述べています。
「先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の市場は、今後大きく成長していきます。MEMSセンサは、自動車の高機能化・電装化に伴い、より幅広い分野で優れた測定精度と安定した性能発揮が要求されます。今回の新生産棟の建設により、ムラタグループがこれまで培ってきたプロセス技術とフィンランドで蓄積してきたMEMS技術とのシナジーを活かしたセンサを供給するとともに、今後の需要拡大に対応できる生産体制を強化してまいります。」 

また、株式会社村田製作所 代表取締役専務執行役員 モジュール事業本部 本部長 中島 規巨は以下のように述べています。
「自動車市場においてはCASEの進展に伴い、電子部品にますます高い性能が求められています。とくに自動運転のエリアは、車体の挙動検知や周辺環境把握など我々が有するMEMS技術の強みが活きる分野です。今回の生産体制強化により、センサを通じた安心・安全なモビリティ社会の進展、またヘルスケア分野等の発展に貢献できることを大変うれしく思います。」


新生産棟の概要

規模 地上5階
建設地 Murata Electronics Oy 旧駐車場エリア
延床面積 16,000㎡ 
総投資額 50 億円(建物のみ) 
特徴  精密さが求められる性能テストにおいて、建物外部からの振動が伝わらない特殊な免震構造を採用 

  

Murata Electronics Oy

所在地 Myllynkivenkuja 6, FI-01621 Vantaa, Finland
設立  1991年 
資本金
54万7千ユーロ 
代表者 早田 雄一郎 
従業員数 約1,100人(2020年1月時点) 

 

Murata Electronics Oyについて

Murata Electronics Oyは日本のムラタグループに属する会社です。ヴァンターに拠点を置き、主に自動車の安全上重要な用途、ならびに医療・産業用途の3D MEMS(微小電気機械システム)センサの開発と生産を担っています。同社はフィンランドで約1,100人を雇用しています。
ムラタは2012年にフィンランドのVTI Technologies(現Murata Electronics Oy)を買収しました。同社は、ムラタの海外で唯一のMEMSセンサ製造拠点であり、過去10年間に飛躍的な成長を遂げています。フィンランドのこの拠点には研究開発エリアもあり、同国で最大規模のクリーンルーム設備も設置されています。


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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