ウェアラブルやヘルスケア向けに小型RAIN RFIDタグを商品化

  • RFID製品

2017/08/31

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫

要旨
株式会社村田製作所は、ウェアラブルやヘルスケア向けの小型RFIDタグ”LXMSJZNCMF-198”を商品化し、8月から量産開始いたしました。
なお、本製品は、2017年9月13日~15日に東京ビッグサイトで開催される第19回自動認識総合展に出展いたします。

概要
近年、在庫管理や商品トレーサビリティの付加価値向上のため、RAIN*1仕様のRFIDの導入が拡大していますが、面積が限られる小型アプリケーションへのRFIDタグの搭載が課題となっています。当社は多層セラミック基板の技術を用いて、RAIN RFIDタグのICチップとアンテナをパッケージ化することで、メガネ、時計、その他のウェアラブルアクセサリー向けや、検体チューブなどのヘルスケア関連のアプリケーション向けに最適な小型RFIDタグ(1.25×1.25×0.55mm)を商品化しました。今後も市場要求に迅速に対応し、市場ニーズに対応した製品を創出してまいります。

特徴
  • 業界で世界最小クラス 1.25x1.25x0.55mm
  • 多層セラミック基板にアンテナ内蔵
  • Impinj社の高性能Monza® R6タグICを使用
  • UHF RFID規格ISO18000-63、EPC Global Gen2v2に準拠
  • UHFのグローバル帯(865MHz-928MHz)に対応

補足

RAIN RFIDソリューションの大手プロバイダーであるImpinjと村田製作所は、ともにRAIN RFIDの技術の普及を目指します。このたび商品化した小型RFIDタグLXMSJZNCMF-198は、小型で高感度を利点とするICチップImpinj Monza® R6を内蔵することで、小スペースながら良好な通信機能を実現しました。本製品は、製造工程での商品識別、トレーサビリティや偽造品の防止に加え、手術器具や検体チューブなどのヘルスケア市場にも最適な商品です。とくに厳しい温度管理が要求され、低温環境では結露や汚れの影響で一般的なラベルでは読み取りが難しいバイオ製品では、検体チューブなどに直接埋め込むことができるRAIN RFIDリーダーを使うことで検体管理の自動化が可能となります。


Impinji社 プロダクトマネージメントシニアディレクター Carl Brasel氏のコメント

LXMSJZNCMF-198の商品化により、小型アプリケーションを扱う製造業者や小売業者ではRAIN RFIDの恩恵を最大限享受いただけます。
また、村田製作所のパッケージ技術とMonza® R6の優れた性能を融合することで、商品サイズや材質によるRAIN RFIDソリューションの障壁はなくなりました。私たちはこの革新的な商品を広めていくために、村田製作所と協力してまいります。

*ImpinjとMonzaはImpinj Incによる登録商標です。

製品サイトURL

LXMSJZNCMF-198シリーズ
シリーズラインアップはこちらをご覧ください。
シリーズデータシートとテクニカルインフォメーションはこちらをご覧ください。


用語説明

*1 RAIN: UHF帯RFID技術を普及させる為のグローバルアライアンス。ISO/IECにて規格化された18000-63のGS1 UHF Gen2のプロトコルを使用する。

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

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