お客様に聞く

「ことづくり」をコンセプトに求められる価値を作り込む

今回、ムラタさんからは、自社技術をベースに完成品まで視野に入れたソリューションをご提案いただきました。
モジュール供給だけにとどまらない、今までにない斬新な提案で、非常に興味深いものでした。お客様に商品を届けるメーカーとして、コラボレーションしていけたら面白いと感じました。

私たちもものづくりを進めていく上で、海外の生産工場や販売先との取り引きをしていますが、壁にぶつかることもあります。やはり、同じ国民性を持ち、心の伝わりやすい、日本の企業同士で進めるものづくりが商品の完成度を高めるのではないかと思っています。私たちは、商品を世に出すということは、単にその形を作ることだけだとは思っていません。とくに、マクセルのようにDVDやCDなどの記録メディアを販売していると、お客様にとって大切なのは「記録メディア」なのではなく、「録画される映像」や「録音される音」だとわかります。だから、どうやってその映像や音を、半永久的に残せるようにするかが重要で、それを実現するのが技術なんですね。

例えば、マクセルの乾電池は使用推奨期限を5年としています。実はこれ、実際に5年前の乾電池を測って出した実測値なんです。長期保存後に使用できるのが、乾電池本来の性能だし、お客様はそこに価値を求めているんですね。

私たちマクセルは「ことづくり」のメーカーだと考えています。お客様が求める価値を商品に反映させる、使用されるシーンに合わせて機能を充実させる、どれだけ満足していただけるかがポイントです。

技術にかける夢、商品への思い、お互いのDNAは同じ

今回は、商品開発の段階からコラボレーションをさせていただいて、ムラタさんの持つ技術力、熱意、製品にかける思いなど、その真摯な態度に共感しました。私たちも「安心と信頼のブランド」を掲げ、商品の耐久性やお客様指向にこだわりを持っています。しかも、その内容を決めたら、何年経ってもスペックは守り抜くという精神で挑んでいます。同じDNAをムラタさんにも感じました。

一般のお客様に対する商品を作り、販売するマクセルと、モジュール技術にたけたムラタさんと、ターゲットは違うけれど相通じるものがあります。今回、協力して一つの商品を作り上げ、パートナーとして連携させていただきました。今後とも一緒にやっていきたいと思わせる企業でした。次はどんな商品で連携できるのか、とても楽しみにしています。

エアボルテージ for iPad2

日立マクセル様が発売されたタブレット端末iPad2専用のワイヤレス充電器。ムラタのワイヤレス電力伝送モジュールを採用し、電界結合方式による給電を実現した初めての商品となっています。日立マクセル様は、すでに電磁誘導方式の規格であるQi (チー) を採用したiPhone4用充電カバーと充電ステーション「エアボルテージ」を発売中で、同商品を皮切りに、国内ではワイヤレス充電器のニーズが高まりを見せています。

そうした中で、新たに登場したiPad2へのニーズが拡大し、特に業務用途でのワイヤレス充電への期待が高まりました。しかし、iPad2に必要な充電電力は10Wで、iPhone4用の5Wより高いため、Qiによるワイヤレス充電は実現しませんでした。そこで、「エアボルテージ for iPad2」では、ムラタとの提携により、送電電力の大きい電界結合方式を採用し、本体を充電ケーブルに接続することなく、専用のカバーに装着してスタンドに置くだけのワイヤレス給電を実現しました。

日立マクセル様は、この商品の発売によって、日本経済新聞社主催の2011年日経優秀製品・サービス賞 (第30回) で、「2011年日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞されています。
Wireless recharger for iPad2 "AIR VOLTAGE for iPad2"

(左) iPad2専用のワイヤレス充電器「エアボルテージ for iPad2」/ (右) 2011年日経優秀製品・サービス賞 優秀賞 日経産業新聞賞

※iPad/iPhoneは米国およびその他で登録されているApple Inc.の商標です。
※「Qi (チー)」はWireless Power Consortiumの登録商標です。
※Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。