EMI部品の年表をあらためてながめてみて、材料、工法、そして設計の技術を組み合わせたり、あらたに獲得しながら、なんとかニーズにお応えしてきたこれまでの歩みを再認識しました。なかでもノイズ対策部品は、ノイズ問題で困っておられるお客様へご提案し、お客様と一緒に生み育ててきた歴史があります。ノイズの出し手としてのエミッション対策、ノイズの影響の受け手としてのイミュニティ対策を進める、ソリューション提案の面を強くもっています。これからも、お客様と一緒に歩んでまいります。また、電源系でお使いいただくパワーインダクタを中心に、小型化だけでなく、エネルギーが熱に変わってしまうロスを減らして電池寿命を延ばし、温度上昇を抑える開発の方向には、揺るぎはありません。
東光 (株) との連携により、対応できる技術の幅が広がりました。お互いに得意としてきたところがあり、これまで以上に広範囲にお役立ちできると考えております。たとえば車載、さらにはHEMS (Home Energy Management System) 、BEMS (Building Energy Management System) では、機器がコンパクトになっていくとともにデータ通信機能との融合も進みます。両社の連携により、ノイズ対策でもパワーインダクタでも、材料、工法、設計の技術を駆使したあらたなご提案の可能性が広がります。
もちろん、高周波小信号用のインダクタでも、電気的特性を確保しながらより小型化することを通じて、社会に貢献し続けます。これからもムラタにご期待ください。
※東光株式会社は、2013年2月13日に締結した資本業務提携の強化に関する合意に基づき、2014年3月26日付で、当社の連結子会社となりました。