会社情報

埼玉村田の歴史

埼玉村田製作所は埼玉県の鶴ヶ島という、
少し都心から離れた場所に本社を構える
コイル製品に強みを持つ電子部品メーカーです。

創業は、1955年。

世界初となるトランジスタラジオ用
コイルの開発をスタートし、
いまでは海外4の国と地域、7の拠点までに広がり
実はちょっとしたグローバル企業だったりします。
日本特有のものづくり企業の良さと、
グローバルに攻め続けるチャレンジスピリッツ。

そんな私たちの、
過去、いま、そして未来について紹介します。

1955年
[昭和30年]

東光ラジオコイル研究所を東京都大田区に設立
真空管式ポータブルラジオ用コイルの生産・販売開始
世界初のトランジスタラジオ用IFT(中間周波トランス)開発

 戦後、米軍が開発した高性能、小型真空管はポータブルラジオに転用され、日本でも音楽を聞きながら街を歩く米軍兵士を見かけるようになりました。
それまで構造が簡単な並4ラジオ受信機に慣れていた日本人にとって、真空管は憧れの存在であり、何とか自分たちの手で作れないかと考えました。
ただ真空管は電池の消費量が多く便利なようで不便であることが分かりました。
この消費電力の問題を解決するため、トランジスタを使ったラジオの開発に挑戦したのが東京通信工業(現・ソニー)でした。1955年トランジスタラジオ「TR-52」「TR-55」が発売され、日本から米国へ輸出が開始。自動車、テレビ、ビデオなどその後、世界市場で「メイド・イン・ジャパン」の地位を確立する先駆けとなったのです。
そのトランジスタラジオのIFTを製造していたのが埼玉村田の前身である東光ラジオコイル研究所だったのです。

IFTトランジスタ
IFTトランジスタ
TR-55
TR-55

1957年
[昭和32年]

IFT10F型開発、市場に大ヒット、今日の基礎をつくる

1960年
[昭和35年]

埼玉工場(埼玉県鶴ケ島市)設立、コイル量産体制確立

1962年
[昭和37年]

東京証券取引市場第2部上場

1963年
[昭和38年]

香港東光 設立

1964年
[昭和39年]

東光株式会社(TOKO, INC.)に社名変更、可変コイル開発

1965年
[昭和40年]

アメリカ東光 設立

1969年
[昭和44年]

華成電子 設立

1970年
[昭和45年]

東京証券取引市場第1部上場

1971年
[昭和46年]

ドイツ東光 設立

1974年
[昭和49年]

高速ワイヤメモリ、第3回日本産業技術大賞 内閣総理大臣賞受賞

1982年
[昭和57年]

面実装可変コイル開発

 1963(昭和38)年、香港東光への設立を皮切りに、埼玉村田は日系コイルメーカーとして、いち早く海外に進出してきました。
当時、世界の電子工業メーカーは生産の主力を香港・台湾・韓国などにおくようになっていました。
こうした状況を考慮し、1967(昭和42)年に台湾東光、1969(昭和44)年に華成電子を設立し、次々に生産拠点を海外に展開していきました。その他アジアでは、1971(昭和46)年にシンガポール東光、1973(昭和48)年にマレーシア東光が設立され、香港東光を核として、アジア圏のネットワークが形成されていきました。
その後80年代から90年代にかけて、各国の賃金上昇などの外的要因から生産拠点の再編を余儀なくされた際にも、香港東光は中国進出のコントロールセンターのような役割を果たしてきました。現在当社では、合計4の国と地域、7拠点でワールドワイドに事業を展開しています。

華成電子(台湾)
華成電子(台湾)
越華電子(ベトナム・ダナン)
越華電子(ベトナム・ダナン)

1987年
[昭和62年]

AMトラッキングの無調整方式(ATS)の確立

1989年
[平成元年]

面実装ヘリカルフィルタ開発

1990年
[平成2年]

小型誘電体フィルタ開発

1991年
[平成3年]

華建電子 設立
電源回路用面実装パワーインダクタ開発

1992年
[平成4年]

サラワク東光 設立
小型誘電体アンテナ開発、2012サイズ積層チップインダクタ開発

1993年
[平成5年]

1608サイズ積層チップインダクタ開発

1995年
[平成7年]

マニラ事務所 開設、越祥電子 設立、珠海東光 設立

1996年
[平成8年]

ソウル東光 設立、1005サイズ積層チップインダクタ開発

1997年
[平成9年]

東光科技 設立

1999年
[平成11年]

高周波通信用誘電体導波管フィルタ開発

2000年
[平成12年]

華鉅科技 設立、2.4GHz帯11Mbps無線LANカード開発

2001年
[平成13年]

東光コイルテック株式会社 設立

2002年
[平成14年]

タイ東光 設立、東光科技北京事務所 開設
携帯電話用耐衝撃構造閉磁路型固定インダクタD312C開発

2003年
[平成15年]

越華電子 設立
大電流対応一体成型構造DC-DCコンバータ用固定インダクタFDシリーズ開発

2004年
[平成16年]

シンガポール東光 設立
準ミリ波/ミリ波(2~60GHz帯)誘電体導波管フィルタWDFMシリーズ開発

2005年
[平成17年]

創立50周年
面実装型3軸アンテナコイル開発
昇龍東光科技 設立

2006年
[平成18年]

華龍東光科技 設立
東光電子製造廠 寶龍工場 設立、北上科技 設立
積層パワーインダクタMDT開発

2009年
[平成21年]

DFEC(超小型メタルアロイ®パワーインダクタ)開発
旭化成エレクトロニクス株式会社へ半導体事業譲渡
埼玉県鶴ヶ島市に本社移転

2010年
[平成22年]

越華電子 第二工場竣工

2011年
[平成23年]

南昌工場 設立
TPMS(Tire Pressure Monitoring System)向けLF送信アンテナモジュール開発

                      

 2014年3月、グローバルに競争が激化するエレクトロニクス業界において、今後もさらなる成長を続けていくため、埼玉村田は大きな決断を下しました。これまでも世界的な販売網や高いマーケティング力、生産技術力などの面で協業関係にあった村田製作所の連結子会社として、新たな一歩を踏み出すことになったのです。
この資本提携により、埼玉村田が強みとしているパワーインダクタの販売拡大をめざし、さらに両社の技術を連携させた次世代型のインダクタ関連商品が開発できる体制が構築できました。
めまぐるしく変化する世界市場において確固たるポジションを築いていくために、これからも埼玉村田はさまざまな場面でチャレンジし続けてまいります。

村田製作所本社
村田製作所本社
ムラタ製品(MLCC0201)
ムラタ製品(MLCC0201)
ムラタとの共同開発品(DFES)
ムラタとの共同開発品(DFES)

2012年
[平成24年]

株式会社村田製作所と資本業務提携
PKE(Passive Keyless Entry)向けLF送信アンテナコイル開発
DFER開発

2013年
[平成25年]

株式会社村田製作所と資本業務提携強化
DFEG、DFEH、DFEP開発

2014年
[平成26年]

株式会社村田製作所 連結子会社へ
DFEE、DFES開発

2015年
[平成27年]

株式会社村田製作所へ販売権譲渡
高信頼性フェライトパワーインダクタMDH開発
創立60周年

2016年
[平成28年]

村田製作所の完全子会社化

2019年
[平成31年]

株式会社埼玉村田製作所に社名変更

2021年
[令和3年]

海外4拠点の社名変更
Murata Manufacturing Vietnam Da Nang Co., Ltd.(ダナン)
Murata Manufacturing Vietnam Ho Chi Minh Co., Ltd.(ホーチミン)
Murata Manufacturing (Sarawak) Sdn. Bhd.(サラワク)
Zhuhai Murata Electronics Co., Ltd.(珠海)

2022年
[令和4年]

ベトナム生産子会社の社名変更および統合
Murata Manufacturing Vietnam Co., Ltd.