自動車市場トップ対談

対談 自動車市場

東光の柱の1つ、自動車市場。

お客様からの高い要求に、

技術者はひたむきに取り組み、事業を拡大してきた。

これまで、どのようにして技術力や対応力を培ってきたのか。

そして未来に向け、どのように取り組んでいこうとしているのか。

現場に詳しいサブマネージャーと、陣頭指揮をとってきた副統括部長が、

東光の強みや今後の展望について語り合う。

最初に自動車市場への
取り組みについて、教えてください。

K
車載=自動車のインフォテイメントといわれる、ナビゲーション用のコイルなどを手がけている部署です。カーラジオのチューナー用のコイルは、私が入社する以前から作っています。現在は、キーレスエントリーのセンサーや、TPMSというタイヤの空気圧センサーなどのコイルを製造しており、国内に留まらず海外の自動車にも、東光のコイルが導入されています。

※インフォテイメントとは、位置情報サービスを搭載したカーナビゲーションなどのような「Information(情報)」+「Entertainment(娯楽)」の機能をあわせもったシステム機器のこと。従来のカーオーディオと異なり、安全面や環境面、快適性の向上のために大きく進化しています。
S
本格的に取り組み始めたのは、2000年ぐらいですかね?
K
キーレスエントリーやTPMSなど多品種に拡販し始めたのが、そのあたりだね。
S
私がこの部署に配属になったのは2003年。当初からお客様であるメーカーからの要求レベルが高くて、それに応えていくため必死に取り組んでいたのを覚えています。

K
東光社内でも開発製品のレビューを行っているが、お客様は開発段階から、それを上回るデザインレビューを実施されるので、製品に対する要求度も高まるわけです。今振り返ってみると、お客様とのデザインレビューでの文化の違いは本当に大きかったと思う。
S
最初は、折衝している私たちでさえ、お客様の要望に対して、どのように応えていくべきなのかわからなかったですから、当然社内のメンバーの人たちに理解してもらうのも、ひと苦労でした。
あの当時は、お客様から「会社の文化自体を変えないと、製品の採用なんかできないよ」と厳しい言葉もいただきました。
K
お客様たちにとっては「当たり前」のことだったからね。東光技術者の意識の底上げが急務だったね。
S
これまで、エンジニアの経験で決めていた数値だけでは納得してもらえないお客様でした。
K
ロジックとデータで説明できないと、はねられる。

S
今思えば、当たり前のことですけど・・・すべての現象に対して裏付けが求められるので、こういう課題があって、こういう対応をすれば、こんな風に改善できるということを、一から積み上げていかないと受け入れてもらえなかったわけです。
とにかく、社内の人たちを巻き込むようにしてプロジェクトを進めていきました。ときには、上司やメンバーにお客様先へ同行してもらうことで、社内の意識改革が浸透したと思います。皆、モノづくりにはこだわりを持っているので、お客様の要望を肌で実感できたのは、大きな効果がありました。
K
またお客様自体が「部品メーカーを育てる」という気質をもっていたのも良かったと思います。アドバイスも含め、いろいろとご協力のもと、東光は生まれ変わっていきました。

東光の強みを教えてください。

K
CFT(Cross Functional Team)という、部門間の枠を越えたマネジメント手法を本格的に採り入れたのも、Sくんが加わった頃からだよね。
S
そうですね。
K
これまでは開発チーム内で評価まで行い、その後初めて品質チームが安全性や品質の観点から製品を検査していました。そうなると、後工程で問題点を 指摘されても、スケジュール上、修正が難しいということもでています。それを、上流工程の企画の段階から一緒になってモノづくりに関わり、それぞれのポ ジションの人たちが意見を述べ、いろいろな観点のアドバイスが聞けるというのが、CFTの特徴です。品質チームは様々な製品でクレームが起きた時の問題点を 熟知しており、開発チームが見落としがちな課題も見つけてくれるので、非常に役に立ちます。

S
お客様との折衝の場面では、お客様の要望を察知して素早く提案をすることが、とても重要になってきます。この提案を含めた素早い対応力は、東光らしさかもしれません。
K
こうした提案ができるのも、普段から品質チームとやりとりしている開発技術者が直接顧客への提案や折衝までを行っているからだと思います。当社でも、非常に珍しい役割を担っており、実際、Sくんもそのポジションで頑張っている技術者の一人です。
S
ありがとうございます(笑)

これから目指すステージとは?

K
これまでは国産の自動車メーカーが中心でしたが、これからは海外メーカーにも、積極的にアプローチしていきます。現状、自動車の売上は日本市場では減少していますが、世界市場においてはまだまだ伸びています。
S
車載向けに開発した商品ですが、車載分野以外にも採用が始まっています。新たな可能性は大いにあると思います。
また車載インフォテイメント全般のコイル製品ではトップクラスのシェアを誇りますが、TPMSなどでは競合他社が優位の製品もあるので、コスト面も含めた品質向上に取り組み、シェアの拡大を目指していきます。
この部署には、キャリアに関係なく現場でぶつかりながら、お互いの意思を共有していく風通しの良さがあります。私もお客様の様々な情報をヒアリングし て、それをもとに最良の提案をしているので、自分の色が出しやすい。こうした風土を、これからもずっと保ち続けていきたいと思っています。

※当社調べ
K
いま当社には、国内外の様々なメーカーから新たな要望がきています。その中から、今後主流となるマーケットになるかどうかを、企画部門を中心に精査している真っ只中。新たな芽と呼べる製品になるには、まだまだこれから。でも、これまでお客様に認められてきた東光らしさを活かせば、充分に勝負できます。私たちの取り組みは、始まったばかりです。

副統括部長 K
入社/1984年
入社から31年間ずっと開発畑に携わり、様々な部署で管理職を歴任。現在の部署には1998年から在籍し、開発部門を中心に事業全体のマネジメントを行っている。

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商品開発部門・サブマネージャー S
入社/2000年
入社3年目から現在の部署に在籍し、製品の構造設計などを手がけながら、クライアントとの折衝業務を行っている。2014年7月からメンバーのマネジメントにも携わる。