ノートパソコンは、スリープ状態/待受け画面など動作モードを変えると、ノートパソコン内部の動作が変わるため、音圧レベル/電圧変動も変わります。
そのため、鳴きが発生している動作モードおよび鳴きが発生しやすい動作モードそれぞれで評価を行う必要があります。
ピンク色枠で示しているのが、鳴きの原因になりやすいバッテリーラインのコンデンサで、鳴き対策の対象となります。
DC-DC converterで各回路に分岐する前は、同じ電源ラインにあるためほぼ同じ電圧変動をしています。
そのため、このバッテリーラインの全てのコンデンサに対して、鳴き対策を行う必要があります。
バッテリーラインの鳴き対策は、一部のコンデンサだけではなく、全てのコンデンサを鳴き対策製品に置き換えることで、より音圧レベルを低減することができます。
回路[A-C]の順に、通常のコンデンサから、鳴き対策製品に置き換えていきます。
鳴き対策製品に置き換える数量を増やしていくことで、音圧レベルは徐々に低減していきます。
今回の評価で使用したコンデンサ製品
<対策前>
通常のMLCC GRM31MR61E106KA01
↓
<対策後>
鳴き対策品 KRM31FR61E106KH01