EMI除去フィルタ(EMC・ノイズ対策)ノイズ対策部品 PLT10H (コモンモードチョークコイル)
開発者インタビュー episode 1

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PLTの開発が始まったきっかけを教えていただけますか?

お客様の声とムラタの考えがマッチしたことで、開発が始まりました。

インタビューに答える津田さん (技術営業)

津田: 開発を始めたのは2009年ですが、当時の市場の背景として電源ラインのノイズ問題が拡大化しつつある状況でした。
今回のターゲット市場であるモーター、車載機器、コンピュータの制御回路などの電源ラインの設計が複雑化した結果、ノイズの対策方法も複雑化してきており、これを解決するノイズ対策部品が必要だと考えていました。

高嶋: ムラタを含め、大電流に対応したリードタイプのノイズ対策部品は世の中にありましたが、SMD (表面実装) タイプで10Aに対応した部品はありませんでした。同業品も6Aクラスまでのラインアップでしたね。ですが機器の複雑化に伴い、今後市場で10Aクラスの需要が出てくるであろうことは推測していました。
そこで、10Aクラス、かつSMDタイプのノイズ対策部品をムラタのノウハウを駆使して何かできないか、という話になりました。

山岸: 開発、兼、工場の私としても、SMD化を進めていきたかったんです。
今後、世の中の部品がSMD化されていくことも感じていましたし、SMD化が可能になれば、新たな需要発掘もできると考えていました。
リード部品の性能をSMD部品に込めることも過去の知見とノウハウで実現できると思っていましたので、PLT09Hシリーズ (車載対応リードタイプのコモンモードチョークコイル) をSMD化しないか、と商品企画部隊に投げかけました。

高嶋: また、当時、ムラタのノイズ対策部隊に、あるモーターメーカー様からノイズに困っているという相談を受けました。ムラタはモーターにコモンモードチョークコイルを使ったソリューション提案をしました。その時に出てきたご要望が「5A以上に対応してほしい」「モーターの制御基板に実装したいので面実装が良い」というものでした。
お客様からのご要望と、社内からの提案がうまい具合にマッチするね、という話になり、開発が始まりました。

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