EMI除去フィルタ(EMC・ノイズ対策)LED電球のノイズ規格対応事例

課題

市場のニーズに応えるには、社内に大きな課題が・・・

N社の製造する電球や蛍光灯は寿命が長いことで、業界内では定評があった。しかし環境や省エネ問題への対策として企業、家庭向け共にLED照明の需要が急増しており、N社もこの流れには逆らえず数年前からLED照明向けの電球の製造を徐々に増やし、市場のニーズに応えていた。
ところがN社にはLED電球製造のノウハウを持ったエンジニアが数名しかいないため、本格的な量産体制や、多品種展開となった場合の技術サポートなど不安材料を多く抱えていた。

市場のニーズに応えるには、社内に大きな課題が・・・

大型案件のチャンス到来! しかし乗り越えなければならない課題が山積みに・・・

そんな中、量販店向けにLED電球のプライベートブランド品を製作するコンペ企画が持ち上がった。N社は今後のLED電球における生産基盤を整える絶好のチャンスと位置づけ、このコンペに参加することにした。

従来から品質にこだわっているN社のLED電球は、他社に先駆け「雑音端子電圧」のノイズ規格は対策済みであったが、ブームに乗って低価格を武器にした粗悪品と差別化ができる特長を模索しようと、更なる情報収集を行った。しかし強力な訴求ポイントを見つけ出すことがなかなかできなかった。
情報収集を進める最中に、量販店からの急な要望で国際規格の「放射ノイズ」を満足するようにとの指示が舞い込んだ。しかも製造コストはこの規格の対策を施しても数%の追加しか認められなかった。
コストを抑えながら、「放射ノイズ」という高いハードルに脱落する電球メーカーが出始める中、N社は攻防に出たが「放射ノイズ」の規格を満足するための情報が少なく、製品作りの課題は山積するばかりであった。

課題のポイント

  1. LED電球の製造ノウハウを持ったエンジニアが少なく、将来が不安
  2. 競合との差別化ポイントを見出したいが、強力なポイントが見つけ出せない
  3. LED照明に関する国内外の規格が急速に整備、施行されているが追いつけない
どう解決!?