ノイズ対策技術 / 事例紹介(自動車)
車載Ethernet 100Base-T1におけるノイズ対策手法のご紹介(2)
3. 放射ノイズ評価
Test Condition
放射ノイズ測定にてコモンモードチョークコイルのノイズ抑制効果を確認しました。
測定結果
4. 伝導ノイズ評価
Test Condition
Test Board Circuit
測定結果
CAN、FlexRay対応のDLW43SH101XK2では一部周波数でノイズが増加してしまい、ノイズ抑制効果は不十分ですが、100Base-T1対応のDLW43MH201XK2を用いることで効果的にノイズを抑制できます。
5. DPI評価
DPI(Direct Power Injection)試験を行い、コモンモードチョークコイルのイミュニティ改善効果を確認しました。
Test Condition
測定結果
6. まとめ
- 車載Ethernetではノイズを放射しやすいシールドなしケーブルを用いており、更に車載ノイズ規格に対応する必要性があることからノイズ対策が必要になります。
- 100Base-T1対応コモンモードチョークコイル ‘DLW43MH201XK2’ を用いることにより、放射ノイズではCISPR25 Class5を満たします。
伝導ノイズ及びDPIではCAN、FlexRay用CMCより高いノイズ抑制効果を発揮します。