バリスタ、サプレッサ、TVSダイオードの違いについて、それぞれの項目で比較した内容が以下になります。
バリスタは電源ポートやデータラインに多く用いられます。高容量品は高い放電特性に優れている反面、0.5pF以下の低用量が難しく、出力の大きいRFポートには使用できないといったデメリットがあります。
サプレッサはWi-fi®、Bluetooth®などの出力の大きいRFポート、データラインで使用されます。静電容量が0.1pF以下と非常に小さいため高速信号ラインに適しています。
一方で、低電圧で放電しないというデメリットがあります。
TVSダイオードは、電源ポート、USBなどのデータライン、NFCのような出力電力が低いRFポート、受信のみのGPSのRFポート等のESD保護で使用されます。
サプレッサのように出力の大きいRFポートには使えませんが、高い放電特性のためESDが侵入した際の反応時間が早いという点が大きなメリットです。