自動車グレード積層セラミックコンデンサ GRTシリーズの商品化

  • コンデンサ(キャパシタ)

2016/01/12

株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫

要旨

株式会社村田製作所は、車載電子部品規格のAEC-Q200*1に準拠した自動車グレード積層セラミックコンデンサGRTシリーズを開発、商品化いたしました。
当製品は2016年1月13日(水)~1 月15日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第8回 国際カーエレクトロニクス技術展」にて展示いたします。
*1 AEC-Q200:Automotive Electronics Councilが策定した、車載電装部品に求められる信頼性試験規格。

背景

当社のコンデンサの主な用途は、一般用途向け、自動車パワートレイン・セーフティ用途向け、インプラント医療機器向けの3つでしたが、今回新たに自動車インフォテインメント、コンフォート用途向けにGRTシリーズを追加いたしました。
近年、車載電子部品規格のAEC-Q200に準拠した自動車グレード積層セラミックコンデンサのニーズがますます高まっています。そこで当社は、AEC-Q200に準拠したGRTシリーズを開発・商品化いたしました。温度補償用で299品番、高誘電率系で519品番の合計818品番をラインアップしています。今後、AEC-Q200準拠を求められるインフォテインメント、コンフォート機器のさらなる信頼性向上、小型化に貢献してまいります。

特長

GRMシリーズとGRTシリーズの試験条件の一例を比較した表を示します。GRTシリーズはAEC-Q200に準拠した試験条件をクリアしています。


GRMシリーズ GRTシリーズ
試験条件
試験条件
温度サイクル 温度サイクル: 5回
温度サイクル: 1,000回
耐湿負荷
試験温度: 40±2℃
試験温度: 85±2℃
試験湿度: 90~95%RH
試験湿度: 80~85%RH
試験時間: 500時間
試験時間: 1,000時間


用途

自動車用インフォテインメント、コンフォート機器(カーナビゲーション、オーディオ機器など)


品番およびラインアップ

GRTシリーズのラインアップはこちら をご覧ください。


電気的性能

温度特性

(EIA) 

X5*, X6*, X7*

C0G 
定格電圧 4~100Vdc
容量偏差

±0.25pF, ±0.5pF±5%, ±10%, ±20%

使用温度範囲

-55~85℃(X5R)
-55~105℃(X6S)-55~125℃(X7R, C0G)


外形寸法図

0603サイズ:0.6×0.3mm(T=0.3mm)
1005サイズ:1.0×0.5mm(T=0.5mm)
1608サイズ:1.6×0.8mm(T=0.8mm)
2012サイズ:2.0×1.25mm(T=1.25mm)
3216サイズ:3.2×1.6mm(T=1.6mm)
3225サイズ:3.2×2.5mm(T=2.0、2.5mm)



生産体制

量産中

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

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