株式会社村田製作所は、最高使用温度200℃に対応する自動車用リードタイプ積層セラミックコンデンサRHSシリーズを開発しました。定格電圧ラインアップは200Vdc、500Vdcで、今後さらに拡大する予定です。主に自動車のエンジンルーム周辺など過酷な高温環境に搭載される機器などへの採用を目指します。本商品は、イワミ村田製作所で2017年5月から量産を開始します。サンプル価格は200円です。
なお本製品は、2017年1月18日~1月20日に東京ビッグサイトで開催されるに出展いたします。
自動車の燃費向上を目的として、パワートレイン系制御システムはDCモーター駆動による制御が増加しています。このDCモーターから発生する電気的ノイズを抑制するためにコンデンサが使用されます。自動車の制御機器は過酷な温度環境で使用され、短時間ですが200℃近い高温になることもあります。このような環境で使用されるコンデンサには、高い耐熱性が求められます。本商品は、高耐熱積層セラミックコンデンサを、新しく開発した高耐熱樹脂でコーティングすることにより、最高使用温度200℃を実現しました。今後、エンジンルーム内などの高温環境に搭載される機器向けに拡販を目指します。
使用温度範囲:-55℃~200℃
温度特性:7J特性(下表)
基準温度(℃) |
温度範囲(℃) |
温度係数(ppm/℃) |
25 |
-55~25 |
-750 +120/-347 |
25~125 |
-750 ±120 |
125~200 |
-750 +347/-120 |
定格電圧:200Vdc および 500Vdc
静電容量:100pF~0.01uF
L×W:4.0×3.5mm または 5.5×4.0mm(定格電圧と静電容量の組み合わせによって決まります)
F:2.5mm または 5.0mm いずれかの選択が可能
製品温度が150℃を超える場合は、以下のように定格電圧に対してコンデンサに印加される電圧を軽減して使用いただくことになります。
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。
www.murata.com/ja-jp