株式会社村田製作所は、高速差動インターフェース「MIPI*1 C-PHY」用3ラインコモンモードノイズフィルタNFP0NCNシリーズを商品化しました。本製品は2017年4月より量産を開始しています。
現在、モバイル機器のカメラモジュールとディスプレイモジュール間のインターフェースとして「MIPI D-PHY」が使用されております。
カメラの高解像度化が年々進み取り扱う情報量も多くなってきたため、更に高速でデータを伝送する必要性が増してきており、それに対応した次世代のインターフェースとして「MIPI C-PHY」が出てきています。
このC-PHYは従来2ラインでデータを伝送していたD-PHYと大きく異なり、3ラインでデータを伝送するため、従来の2ライン用のコモンモードノイズフィルタでは伝送信号への影響が大きく、使用することができません。
そこで、今回フォトリソグラフィを用いた微細配線技術により、3ラインがそれぞれ結合し、特性インピーダンスを整合させた、MIPI C-PHY用の0806サイズ(0.85×0.65mm)の3ラインコモンモードノイズフィルタ「NFP0NCNシリーズ」を商品化しました。
*1 MIPI:Mobile Industry Processor Interfaceの略称
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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