車載カメラ・NFC回路に最適 巻線インダクタLQW15CNシリーズを商品化

  • インダクタ (コイル)

2016/07/22

New wire-wound inductors for car cameras and NFC circuits

要旨

車載向けカメラ用途とNFC回路に最適なAEC-Q200準拠した巻線インダクタ LQW15CN_0Z/1Zシリーズの商品化を行いました。

  

背景

将来的な自動運転を見越し、走行系と安全系システムの強調を目指した車載機器の開発が活発化されてきています。このような中で、車載機器内のRF回路のマッチングやチョークコイルとして使われる高周波インダクタには小型化、高性能化がもとめられています。株式会社村田製作所では、この要求に応えるため、自動車向けの高周波インダクタの開発に注力しております。

今回、商品化を行ったLQW15CN_0Z/1Zシリーズは、AEC-Q200に対応した自動車向けの巻き線インダクタです。小型で大きなインダクタンスを取得できる特徴を活かし、車載カメラに使われるBias Tee回路を効率的に構成することができます。(こちらで、本商品を用いた詳細のアプリケーション事例を紹介しています。

また、本商品は巻線タイプインダクタの特徴である低損失特性を活かしNFCのマッチング回路にも利用できます。一般民生用途でも採用実績がある商品の車載対応品なので、車載向けNFC回路においても安心して利用できます。

  

特徴

  • フェライトコアを用いて小型1005サイズにて大きなインダクタの取得を実現
  • 巻線インダクタの特徴である大きな定格電流、低直流抵抗を実現
  

用途

車載カメラ向けBiasTee回路
車載NFC回路

  

品番

LQW15CN_0Zシリーズ
シリーズラインアップはこちらをご確認ください。

LQW15CN_1Zシリーズ
シリーズラインアップはこちらをご確認ください。

 

生産体制

量産中 

用語説明

BiasTee回路: Bias teeは高周波信号からDC成分とAC成分を分離したり、逆にAC信号にDCバイアスを供給したりする3端子構造の回路です。その回路形状がT型であることからteeという言葉を含んでいます。


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

製品・イベントニュースを購読する

メールマガジン無料登録