株式会社村田製作所は、2019年6月に販売を開始した、作業者の生体情報や周囲環境(作業環境)をヘルメット取り付け型センサデバイスでリアルタイムに監視する「作業者安全モニタリングシステム」(以下本システム)に、エリア検知機能、高さ検知機能、入退場管理機能を追加します。またそれに先立ち、トライアル用として、入退場管理機能を追加したサンプルを2020年1月より提供します。
今回、お客様からのニーズにお応えし、作業者の健康管理以外にも、作業者がいるエリアや高さの検知機能、および簡易的な入退場管理機能を新たに追加します。
エリア検知機能 <2020年2月追加予定>
- 作業現場に設置された中継器の情報と電波強度を組み合わせることで、作業者がどの中継器に近いかを見える化することが可能
高さ検知機能 <2020年2月追加予定>
- 作業現場に設置されたゲートウェイの情報とヘルメット取り付け型センサデバイスに搭載している気圧センサの情報を組み合わせることで、ゲートウェイ設置場所からの高さの表示が可能
入退場管理機能 <2020年5月追加予定>
- ヘルメット取り付け型センサデバイスと入退場読み取り機器のみのシンプルな構成
- 入退場情報を読み取るための機器は小型・ポータブルのため、複数場所への取り付け、取り外し、設置場所の移動が容易
- 各エリアの勤務時間・作業時間の管理にも応用可能
- 既存の作業者安全モニタリングシステムを活用するため、比較的安価で入退場システムを実現
本システムおよびサンプルについてのお問合せは
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国内の人口減少に起因する建設就労者の減少、現場の作業者の高齢化が進んでおり、建設業界において今まで以上に安全で快適な作業環境を整備する必要性が高まっています。
さらに近年、夏の暑さが厳しくなっており、作業者が熱中症の発症や過労・体調不良といった状態になるまで、作業環境の悪化に気がつかないことが建設現場で問題となっていました。
そこで、生体情報や作業環境をモニタリングするシステムを2018年8月に開発しました。
本システムは、センサ技術とIoTを活用し、作業者の生体情報と作業環境をリアルタイムに収集することで熱ストレス
※を把握することができます。
計測した数値をクラウド上で解析し、アラートを送信することで、現場監督者が適切に作業者の健康管理を行うことができます。
なお、本システムは、生産技術や保全など、建設現場以外でも活用いただけます。
※ 熱ストレス:脈拍、活動量、温度、湿度などを計測して、総合的に判断する本システム独自のパラメータ。
疾病の診断や予防、予知を行うものではありません。
作業者安全モニタリングシステムの詳細はをご覧ください。
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