株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、住宅用「All-in-One蓄電池システム」に天気予報・気象警報連動機能を追加し、2021年1月末よりサービスを開始します。また、2021年3月には新製品(MPR01S5535MR)の販売を開始します。All-in-One蓄電池システムは、太陽光発電用パワーコンディショナと蓄電池ユニットを一体化した住宅用ハイブリッドパワーコンディショナです。太陽光発電電力と蓄電池充電電力を同時に使用できるため、安定的・経済的な電力供給・活用が可能です。また、安全性を重視し、正極材にオリビン型リン酸鉄リチウムを採用した長寿命で高安全の当社独自のリチウムイオン二次電池“FORTELION″(フォルテリオン)を使用しています。
従来製品(MPR01S4023MR)では、太陽光入力回路数が2回路であったため、4方向に屋根がある寄棟造の住宅に設置されたすべての太陽光パネルには接続ができないという課題がありました。また、蓄電池定格容量が2.3kWhのため、大容量の太陽光パネルが設置されているような電気消費量の大きな住宅には、バックアップ電力量が足りないという課題もありました。
そこで新製品(MPR01S5535MR)では、4回路(マルチストリング)として蓄電池定格容量を拡大し、より多くのタイプの住宅に対応できるようにしました。
これまでは、蓄電池に蓄えた電力がすべて使用済みのタイミングで災害などが発生し停電が起こった場合に、蓄電池の電力が供給できないという課題がありました。
そこで、気象警報が発令された際、運転コースを自動で切り替え、蓄電池を満充電にして停電に備えることができる機能を追加しました。
気象警報の発令を感知した場合、運転コースを「備蓄優先コース(STORE)」へ自動で切り替え、満充電にして停電に備える新機能を追加します。
AI蓄電池充放電最適制御システム「エネがえるAI Sense※1」を使って、居住地域の翌日の天気予報と、ご契約中の電気料金プランに合わせて充放電を「最適」に制御できる「自動運転コース(AUTO)」を追加します。(新電力対応300社、3,000プラン以上をカバー)
タブレットやPCの表示画面に天気情報や発電電力量、系統電力使用量、蓄電電力、これまでの経済効果の表示ができるようになります※2。
また、停電発生時に蓄電池システムが自立運転に切り替わった後、どれだけ電力を使用できるのかを表す「蓄電池使用可能残時間」の表示ができるようになります。
これらの機能は、従来製品(MPR01S4023MR)に加え、2021年3月販売開始予定の新製品(MPR01S5535MR)にも適用されます。また、新規にご購入いただくお客様のみならず、これまでにご購入いただいたすべてのお客様を対象に、当社機器保証期間内(起算日より15年間)、無償で提供します。ファームウェアの配布は2021年1月31日を予定しています。
当社はこれからも、All-in-One 蓄電池システムで、みなさまに「安全」と「安心」をお届けします。
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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