過酷な環境下で高精度なセンシングを実現する3軸傾斜センサを「第11回[国際]カーエレクトロニクス技術展 ~カーエレ JAPAN~」に出展

2019/01/11

株式会社村田製作所
代表取締役会長兼社長 村田 恒夫

株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田恒夫)は、過酷な環境下で高精度なセンシングを実現する3軸傾斜センサ「SCL3300シリーズ」(以下、本製品)を開発しました。
本製品は、2019年1月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される「第11回[国際]カーエレクトロニクス技術展 ~カーエレ JAPAN~」に出展します。


1.開発の背景

昨今、電装化が進む自動車においてオートレベリング*1用途として、ヘッドライトの照射軸を自動車の傾きによって調節する機能など、従来の傾斜検知以外の用途での3軸傾斜センサのニーズが高まっています。

このほか、IoT技術の進展により、橋梁や高架道、トンネルなどの老朽化するインフラの維持管理においても、3軸傾斜センサを用いることで各構造物を長期間安定的に遠隔モニタリングするニーズが高まっています。

本製品は自動車業界などでの採用実績を持つMurata Electronics OyのMEMS*2技術の活用により、小型かつ省電力で高精度な3軸検知を実現した製品を開発しました。


2.主な特長

特長の詳細は以下の通りです。
  • 過酷な温度環境下で高精度なセンシングを実現(‐40℃~125℃)
  • 業界最高クラスの高分解能を実現しながらも超低レベルのノイズを実現
    (詳細は「4.その他・技術情報」を参照)
  • センサ素子とASIC*3をパッケージングすることで各軸の加速度から実角度を
    スムーズに算出
  • デジタルSPIインタフェース*4によりアナログ-デジタル・コンバータ(ADC)
    設計が不要
  • 多様なニーズに応じる4つの測定モードを搭載
    (詳細は「4.その他・技術情報」を参照)
  • 待機時の省電力化(約3uA)によりバッテリでの長時間駆動に対応


3.今後の展開

本製品は、3軸傾斜センサ「SCL3300シリーズ」としてサンプル出荷を既に開始しており、量産出荷は2019年春ごろを見込んでいます。

今後、自動車の高機能化・電装化により、車載向け電子部品に要求される性能はさらに高度化していく見込みです。また、IoT技術の進展により、省電力・高性能な電子部品のニーズはさらに高まっていく見込みです。当社は今後も研究開発に取り組み、さらなる小型化、温度特性の保証など、お客さまのニーズに応える製品を開発していきます。


4.その他・技術情報

SCL3300シリーズ

品 番





検出範囲
感 度
帯域幅 オフセット
温度特性
使用温度
範囲
サイズ
(幅×長さ×高さ)
動作
電圧

SCL3300-D1 1 ±1.8g/±90° 6000LSB/g 40Hz ±0.005°/℃ -40℃~+125℃ 7.6×8.6
×3.3mm
3.0V~3.6V
2 ±3.6g/±90° 3000LSB/g 70Hz
3 ±0.9g/±10°
12000LSB/g
10Hz
4 ±0.9g/±10°  12000LSB/g
10Hz

(gは重力加速度)
(測定モード4はモード3に比べ、ノイズレベルが低いものになります)
・実傾斜角度出力の角度分解能:0.0055°/LSB、ノイズレベル:0.001°√Hz

*1
  ヘッドライトの照射軸を自動的に調整してくれる機能です。
*2
  微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems)のことで、半導体製造プロセス技術を用いることで3次元の微細構造を持っています。
*3
  Application Specific Integrated Circuitの略。半導体集積回路の分類のひとつで、ある特定の機器や用途のために、必要な機能を組み合わせて設計、製造されるものです。
*4   デバイス間のデジタル通信規格のひとつ。Serial Peripheral Interfaceの略。


製品サイト

SCL3300シリーズ

シリーズラインアップはこちらをご確認ください。


ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp