世界最小サイズ(1.2×1.0mm)水晶振動子の量産開始 小型化で発生する特性・耐圧低下を克服

  • タイミングデバイス(水晶振動子/セラミック発振子)

2017/01/10

この製品は生産中止予定品です。(※2022年3月15日更新)

株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫


更に低背のXRCTDシリーズを開発しました。
(サイズ:1.2×1.0×0.30mm)特性は同じであり、こちらが推奨品となります。
詳細は製品ページをご覧ください。


要旨

株式会社村田製作所は、世界最小サイズ(1.2×1.0mm)となる高精度水晶振動子(XRCEDシリーズ)を商品化し、2016年12月から量産を開始しています。 当商品は、2017年1月18日~20日に東京ビッグサイトで開催される「第3回ウェアラブルEXPO」 に出展します。

背景

当社は2009年に水晶振動子(XRCGBシリーズ)の量産を開始し、2014年には小型無線機器(Wi-Fi®/ Bluetooth®)用に周波数精度+/-20ppmに対応した1.6×1.2mm(XRCMDシリーズ)を商品化しました。近年、Wi-Fi®/Bluetooth®などの無線通信に対応した機器の普及が進み、とくにスマートフォンやウェアラブル機器、補聴器市場などで、小型化のニーズが高まっています。ムラタの独自技術により良好な共振抵抗と耐圧を確保し、さらなる小型化1.2×1.0mm(XRCEDシリーズ)を実現したことで、Wi-Fi®/Bluetooth®などの無線を使用したモバイル/モジュール機器の小型化に貢献してまいります。

特長

水晶振動子は、小型化によって水晶片の振動エリアが制限されることで共振抵抗(以下ESR)が悪化します。当社は、独自のパッケージ技術と高精度組み立てラインを用いることで、良好なESRを実現しています。また、通常、水晶振動子を小型化するためにパッケージを薄型化しますが、パッケージの変形や封止破壊の原因となります。このため当社では、モールド時の応力を分散し、耐圧を確保できる構造にしています。

  • RoHS指令に準拠、鉛フリー(フェイズ3)を実現
  • 鉛フリーはんだ実装に対応

用途

  • Wi-Fi®/Bluetooth®搭載機器
  • 補聴器

品番

XRCED37M400FXQ52R0(37.4MHz)
詳細は水晶振動子の製品ページをご覧ください。
※上記以外の周波数は別途問い合わせください。

電気的性能

左右にスワイプ可能です 横持ちでご覧ください
Series Type Part Number
Freq.
[MHz]
Freq. Tolerance
(-30 to 85℃)
[ppm]
ESR
[ohm max.]
Load
Capaci-tance
[pF]
Drive
Level
[μW max.]
XRCED MCR1210 XRCED37M400FXQ52R0 37.4000 +/-20 60
6.0 or specify
100

外形寸法図

ムラタについて

株式会社村田製作所は、ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売を行っており、材料から製品までの一貫生産体制を構築しています。またムラタ製品の90%以上は海外で販売されており、国内外にグローバル会社を展開しております。

製品・イベントニュースを購読する

メールマガジン無料登録