DC-DC コンバータとは直流(DC)を直流(DC)へ変換(Convert)する装置です。
セットの基板に搭載されているICなどはそれぞれ固有の動作電圧範囲を持ち、電圧精度の要求も違います。
電圧が安定しないような電源で供給すると、誤動作などの問題が発生します。
このため、必要な電圧に変換したり安定化させるためにDC-DC コンバータが必要となります。
※POL(Point of Load)とは
マイクロプロセッサや DSP、FPGA、ASIC といった、LSI (Large-Scale Integration)のすぐ近くに配置する DC-DC コンバータを意味します。
POL(Point of Load)のトレンド
近年、5GやIoTに代表されるメガトレンドにおいて、基地局やサーバーなどの装置は、高速かつ大容量処理が必要となってきています。
そのためLSIは、プロセスの微細化によりチップ性能を高機能化しています。
プロセスの微細化に伴い、LSIへの電力を供給する電源回路には低電圧化・大電流化が求められます。
低電圧化すると、LSIの誤動作防止のために、電圧の高精度化・負荷変動時の高速応答が必要となります。
また、大電流化すると、LDOからスイッチング電源になり、今まで小型かつ簡易に設計できていても設計が難しくなります。
さらに、スイッチング電源になるため、ノイズの問題が発生します。
こういった背景により、POLには 「電圧精度」「負荷過渡応答」「低放射ノイズ」かつ「小型」であることが求められます。