人工水晶育成の歴史は1905年にイタリアのGeorge Speziaが水熱合成法により人工水晶を育成したのが始まりで、日本では1953年に山梨大学において研究が開始されました。その後オートクレーブと呼 ばれる高温・高圧の育成炉に改良が加えられ、育成技術も向上され、人工水晶の工業化は1959年に育成炉1基あたりの生産量7kgで開始されました。
その後、技術の進歩により天然水晶と同レベルの品質の人工水晶の量産が可能となり、オートクレーブの大型化が推進され、1973年には1m3以上の内容積を持つオートクレーブが現れ本格的な量産が実現しました。現在では内容積4m3を超えるオートクレーブもあり、1基あたりの生産量も2トン (2,000kg) 以上となっています。