CO2センサ

長期安定性と高い測定精度を実現

CO2センサは2波長(測定用、リファレンス用)NDIR※1方式を利用した独自の検量線アルゴリズムと、独自の機構設計・自動校正により、長期安定性と高い測定精度を有しメンテナンスフリーを実現しました。

農業向けでは、グリーンハウスや植物工場内に設置して二酸化炭素濃度を正確に測定し、光合成に必要な二酸化炭素を適切なタイミングで供給することで、植物の品質向上と収量アップと省エネに貢献します。

空調管理用途では、ビル空調用ダクト内にCO2センサを設置し、二酸化炭素濃度をモニタリングすることで、必要なタイミングで換気を行いビル全体の省エネに貢献します。

「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン※2」に準拠

今後は、様々な制御システムとの親和性を向上すべく、出力インターフェースの拡充を行っていきます。

  • ※1NDIR:Non-Dispersive Infrared(非分散型赤外吸収)
    気体固有の赤外線吸収波長帯の光量変化を測定することで、気体の濃度を測定する方式。
  • ※2経済産業省、産業用ガス検知警報器工業会 2021年11月1日発出

製品ラインアップ

CO2センサの用途例

長期安定性に優れたCO2センサが望まれているスマート農業、ビル空調制御用途に開発されています。

スマート農業用、グリーンハウス向け

グリーンハウス、植物工場において、CO2濃度管理による光合成促進、収量アップを目的として利用されています。

ビル空調制御用、室内環境測定用

CO2濃度に応じた換気制御により省エネ貢献を目的として利用されています。
(ビル管理法における空気環境測定基準:CO2濃度1000ppm以下)

CO2濃度管理の課題

  • 温度・湿度によるCO2センサの測定誤差や経年劣化による故障
  • 測定誤差による作物の品質と収量への影響
  • 過剰な換気によるエネルギーロスの増加
  • 手動校正の場合は取り外しや大気校正の手間の発生

CO2センサへの要求とムラタCO2センサの強み

大気CO2濃度は約400ppmですが、光合成によりそれを下回るので、0-400ppmの精度を正しく測りたいという需要があります。
測定値の精度に加えて、長期安定性・耐久性とメンテナンスフリーが昨今のユーザーニーズの中で多く求められています。
村田製作所のCO2センサは2ビームNDIR方式を採用しており、大気濃度の約400ppm以下の精度を正しく測定できます。
独自の構造とアルゴリズムにより、測定値の劣化を自動校正し、長期安定性とメンテナンスフリーを実現します。

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