機械的エネルギーを電気的エネルギーに変えたり、逆に電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換できるものを圧電体といいます。つまり、電圧をかけると伸び縮みし、逆に力を加えると電圧を発生するものが圧電体です。
セラミックスは一般的に細かい結晶の集まりで、1つ1つの結晶は正の電荷を持つ原子と負の電荷を持つ原子から構成されています。セラミックスの多くはこの正の電荷と負の電荷のつりあいが取れた状態になっています。しかし、誘電体セラミックスのなかには、強誘電体と言って、自然状態でも、結晶中の正負の電荷のつりあいが取れておらず、電荷の偏り
(自発分極)
を生じているものがあります。