セラミックコンデンサのFAQQ許容電流 (リップル) の規定はありますか?

A

セラミックコンデンサには許容電流(リップル)の規定はありませんが、以下の点を厳守の上、実機にてご確認の上、ご使用をお願いします。

交流電圧またはパルス電圧が連続印加され、コンデンサに大きな電流が流れるような使用条件かを確認してください。
直流定格電圧品を交流電圧回路またはパルス電圧回路で使用する場合、交流電流またはパルス電流が流れるため、自己発熱を確認してください。
コンデンサの表面温度は、自己発熱による温度上昇分も含み使用温度上限以内になるように確認してください。コンデンサを高周波電圧またはパルス電圧で使用すると、誘電体損失により発熱することがあります。

・定格電圧DC100V以下に適用

雰囲気温度25°Cの状態で測定したとき、製品本体の自己発熱が20°C以内、かつ実機でのコンデンサ表面温度が最高使用温度以内となるような負荷内でご使用ください。

・定格電圧DC200V以上の温度特性X7R(R7)、X7T(D7)に適用

雰囲気温度25°Cの状態で測定したとき、コンデンサ本体の自己発熱が20°C以内となるような負荷内でご使用ください。なお、測定に際しては熱容量の少ないø0.1mmのK熱電対を使用し、他部品の輻射熱や対流による風の影響がない状態で測定してください。

過度の発熱は、コンデンサの特性および信頼性の低下の原因となる場合があります。
(冷却ファンを使用した状態での測定では、正確な測定ができない場合がありますので、絶対に行わないでください。)

・定格電圧DC200V以上の温度特性U2J(7U)、C0G(5C)に適用

低損失シリーズは自己発熱が低いため、一般的なX7R(R7)特性に比べて許容電力は非常に大きくなります。しかし、定格電圧で自己発熱20°Cとなる負荷を印加した場合、許容電力を超える可能性があります。

1kHz以上の高周波電圧回路における電圧負荷の制限については、詳細スペックシート詳細スペックシートとは
をご参照ください。

過度の発熱は、コンデンサの特性・信頼性低下の原因となる場合があります。
(冷却ファンを使用した状態での測定では、正確な測定ができない場合がありますので、絶対に行わないでください。)

正弦波でのリップル電流における自己発熱データ(参考値)を示したテクニカルデータは、設計支援ソフトウェア「SimSurfing」よりダウンロードできます。

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