2016/07/22
株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫
要旨
公益財団法人 村田学術振興財団[理事長 村田 恒夫(株式会社村田製作所 代表取締役社長)]は、このたび2016年度の研究助成金の交付対象者を決定し、本日研究助成金の贈呈式を執り行います。
概要
当財団は、村田製作所の設立40周年を機に設立され、自然科学、特にエレクトロニクスを中心とするものや人文・社会科学の研究に対する助成等を通じて、わが国の学術および文化の発展に寄与することを目的としており、今回で32回目の助成・援助の贈呈となります。
助成内容は「研究助成」「学術研究会(学会)助成」「研究者海外派遣援助」の3プログラムに分かれており、今年度の助成は総額2億6000万円、件数は257件となります。
当財団は、安定した高額助成を継続しており、特に若い方々への助成に力を入れております。また申請者は年々増加しており、助成対象の機関は様々な分野に裾野が広がりつつあります。
今年度の研究助成内訳
プログラム |
分野 |
2016年
助成件数
|
2016年
助成金額
(千円)
|
昨年
助成件数
|
昨年
助成金額
(千円)
|
研究助成
|
自然科学系
|
94 |
176,000 |
97 |
160,000 |
人文社会科学系
|
25 |
38,000 |
26 |
35,000 |
合計 |
119 |
214,000 |
123 |
195,000 |
学術研究会(学会)助成
|
自然科学系
|
32 |
21,000
|
30 |
20,280
|
人文社会科学系
|
6 |
3,000
|
4 |
2,000
|
合計 |
38 |
24,000
|
34 |
22,280
|
研究者海外派遣援助
|
自然科学系
|
77
|
16,000
|
70
|
15,400
|
人文社会科学系
|
23
|
6,000
|
19
|
5,700
|
合計 |
100
|
22,000
|
89
|
21,100
|
総合計 |
257
|
260,000
|
246
|
238,380
|
主な受賞者(敬称略)
申請者 |
所属機関
|
役職
|
研究課題
|
武田 博明
|
東京工業大学
物質理工学院・材料系
|
准教授
|
水晶を凌駕する微小質量センサ用
圧電結晶材料の創製
|
野口 篤史
|
東京大学
先端科学技術研究センター
|
特任助教
|
表面弾性波を用いた
量子デバイスの開発
|
中村 将志
|
千葉大学
大学院工学研究科
|
准教授
|
電極界面における平衡・非平衡
過程の構造ダイナミクス
|
新居 陽一
|
東京大学
大学院総合文化研究科
|
助教
|
キラル磁性体におけるフォノン・
マグノン結合とその異常な
輸送現象の開拓
|
田中 陽
|
理化学研究所
生命システム研究センター
集積バイオデバイス研究ユニット
|
ユニット
リーダー
|
MEMS技術を用いた
立体的分子集積と
イオン式発電機への応用
|
岡林 潤
|
東京大学
大学院理学系研究科
スペクトル化学研究センター
|
准教授
|
スピンオービトロ二クスの
創出に向けた軌道磁気モーメント
変調方法の確立
|
桐谷 乃輔
|
大阪府立大学 大学院工学研究科
|
テニュアトラック
助教
|
超酸分子を用いた
無機デバイス材料表面の
溶液パッシベーション法の開拓
|
徳永 将史
|
東京大学 物性研究所
|
准教授
|
その場観察を用いたBiFeO3の
不揮発性メモリー効果に関する
研究
|
木野 久志
|
東北大学
学際科学フロンティア研究所
|
助教
|
透明記録電極の開発による
光遺伝学用シリコン神経
プローブの高機能化
|
坂本 良太
|
東京大学
大学院理学系研究科化学専攻
|
助教
|
二次元原子層高分子
「ボトムアップ型」ジピリン
金属錯体ナノシートの太陽電池
への応用
|
福川 信也
|
東北大学 工学研究科
|
准教授
|
海外指向スタートアップ
(ボーン・グローバル)の特許・
意匠権が成長に与える影響:
国際・産業間比較
|
保城 広至
|
東京大学 社会科学研究所
|
准教授
|
知的財産権保護と国際貿易
--米国FTAと医薬品輸出減少の
パラドックス--
|
鈴木 將文
|
名古屋大学大学院法学研究科
|
教授
|
経済統合における共通的な
知的財産権保護・執行制度に
関する研究
|
公益財団法人 村田学術振興財団 概要
所在地: |
京都府長岡京市東神足1丁目10番1号 |
設立年月日: |
1985年2月5日 |
代表者: |
理事長 村田 恒夫(株式会社村田製作所 代表取締役社長) |
ウェブサイト: |
|
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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