村田製作所は、強みのEMI部品やコンデンサなどを組み合わせたアプリケーション別のノイズ対策のソリューションを数多く持っていた。担当者は「ワイヤレス給電用ノイズ対策ソリューション」をK社のプロジェクトに説明し、村田製作所と共同で試作品のノイズ対策を実施する提案を行った。
K社は早速このソリューションの導入を決め、現状の設計状態の確認を行った。その結果、現行の設計をほとんど変更することなく、村田製作所が推奨するノイズ対策部品を問題の箇所に挿入することで抑制できる見込みが立った。
基板上で目標値を満足できたため、試作機に実装して最終的な計測を行った。その結果、実装した状態でもノイズを抑制できていることが確認でき、製品化の目処がついた。
さらに村田製作所は、量産に向けた準備についても全面的なサービス&サポート体制をK社に提供した。特に量産予定の中国ではK社と村田製作所の現地法人同士がプロジェクトを組み、製品供給や技術支援を行う体制を早期に立ち上げ、安定したビジネス推進基盤を確立し、現在でも順調なものづくりを裏側で支えている。