LCダイプレクサLCダイプレクサの基礎知識

LCダイプレクサとは?

LCダイプレクサ(LC Diplexer)はRFダイプレクサ(RF Diplexer)と呼ばれることもあります。
ダイプレクサは、無線機に用いられている帯域の異なるフィルタを分岐回路を使って1つのパッケージに収めたアンテナ共用器です。受信時には2つの周波数を分波、送信時には2つの周波数を混合する事が可能となります。

ムラタのダイプレクサは、ロスが少なく電気的特性に優れており、LTE、WLAN等さまざまな用途に使われています。

「フィルタとは?」や、LCフィルタの構造、種類、使用するメリット等については以下で説明しています。

LCダイプレクサの種類

LCダイプレクサは周波数の分け方の違いによって3種類に大別されます。

ローパス/ハイパス ダイプレクサ:Low Pass/High pass Diplexer

低域(Low)側のポートはローパスフィルタ、高域(High)側のポートはハイパスフィルタの組み合わせとなっているダイプレクサ。
一番スタンダードなダイプレクサです。

ローパス/ハイパス ダイプレクサ

ローパス/バンドパス ダイプレクサ:Low Pass/Band Pass Diplexer

低域(Low)側のポートはローパスフィルタ、高域(High)側のポートはバンドパスフィルタの組み合わせとなっているダイプレクサ。
Wi-Fiダイプレクサでよくみられる構成です。

ローパス/バンドパス ダイプレクサ

バンドパス/バンドパス ダイプレクサ:Band Pass/Band Pass Diplexer

低域(Low)側のポートはバンドパスフィルタ、高域(High)側のポートはバンドパスフィルタの組み合わせとなっているダイプレクサ。

バンドパス/バンドパス ダイプレクサ